2017年10月18日、クラリオンは、夜間運転の安全性向上に貢献する製品として、車載用カラーナイトビジョンカメラを開発したと発表した。このカメラはクラリオン・ブースに参考出品される。
新たに開発されたカラーナイトビジョンカメラは、近赤外感度を有するCMOSカラーセンサーを採用し、可視光によるカラー映像と近赤外線による白黒映像を独自開発の画像処理装置(ISP:Image Signal Processor)により合成することで、昼夜を問わずカラーの映像表示を実現している。
肉眼では視認困難な暗所も映像表示できるため、夜間運転の視認性を大幅に向上させることができる。また、物体認識機能を持つECUを一体化しながら、ルームミラーの裏側に配置可能な小型化を図っているのも特長だ。
近赤外投光器の光は人の目には見えないため、前方を走る車や対向車、対面する歩行者に眩惑を与えることなく、ヘッドライトがロービームのままで、ハイビーム相当の対象物検知(映像視認)を行なうことができる。
また、先進のカラー化技術により、既存の遠赤外線カメラやモノクロナイトビジョンカメラ、カラーカメラと比較して、認識対象の幅を拡大。今後の先進運転支援システム(ADAS)の機能として必須となる、人、自転車、車、車線、標識、信号機などの認識対象を広げることで、危険を未然に防ぐためのドライバーへの警告や自動ブレーキをはじめとした車両制御など、さまざまなアプリケーションに適用できるポテンシャルを持っている。