自動車業界向けにAI・音声コントロール技術を提供するセレンスは、車内から専門的なガイド付きツアーコンテンツが利用できるアプリケーション「Cerence Tour Guide(セレンス・ツアーガイド)」を発表した。
そしてメルセデス・ベンツがこのツアーガイドを搭載する初の自動車メーカーとなり、メルセデス・ベンツの直感的なマルチメディアシステムMBUXでインタラクティブな観光コンテンツを利用することができるようになる。
メルセデス・ベンツが導入した新しいツアーガイド機能「セレンス ツアーガイド」は、ドイツ国内販売の一部の車両が対象で、ドイツ語と英語を選択することができる。ドイツの象徴的な茶色の標識の情報をはじめ、特別な場所や地元のアトラクションを掲載する約3400の観光案内板の情報をドライバーに提供できる。
この機能は、セレンスのディープ・ニューラルネットワークベースの多言語テキスト読み上げ(TTS)や自然言語処理(NLU)などのコア・テクノロジーとMAQNIFY(ドイツ国内のデジタル・シティツアー、オーディオガイドのサービスプロバイダー)の高品質な旅行コンテンツを組み合わせることで、人間のツアーガイドのようなパーソナリティやノウハウを提供する。
また、茶色の看板に表示される観光名所に関する情報を、適時適切に読み取る技術によりドライバーは、高品質の読み上げの音声情報が得られ、興味をそそる目的地やアトラクションへのナビゲートを設定することができる。
セレンスのプラテーク・カスパル最高技術責任者(CTO)は下記のように語っている。
「セレンス ツアーガイドは、当社が目指す車内の良きコンパニオンの創造への取り組みを示します。安全性や生産性だけでなく、楽しさを向上する革新的なこのアプリケーションを通じて、メルセデス・ベンツとのパートナーシップが継続でき、また、移動中のドライバーにとって有益なコンテンツを提供できることを誇りに思います」