2017年11月2日、ボッシュ・ジャパンは電動アシスト自転車用のドライブユニット、ディスプレイ、バッテリーのキット「eBike(イーバイク)システム」を正式に発表した。以前から日本導入が公表されていたが、今回の正式発表後、このシステムを搭載した有名ブランドの電動アシスト自転車は2018年から順次発売される予定だ。
ヨーロッパ市場を中心に大きな成長を遂げているもう一つの電動化、「e-bike system」がいよいよ日本にも登場する。電動アシスト自転車はすでに日本市場でも定着しているが、新たに導入されるボッシュ イーバイクシステムは高性能なプレミアム電動システムという位置付けだ。
ボッシュのイーバイクシステムは、ヨーロッパでは用途に合わせてドライブユニット、バッテリーなどが各種ラインアップしているが、日本市場向けに、専用チューニングした「アクティブライン・プラス」が導入されることになった。
このアクティブライン・プラスは、市街地などでの日常の使用から長距離走行、スポーツ走行までをカバーできる高いパフォーマンスを持つシステムだ。ドライブユニットは連続定格出力250W、最大トルク50Nmを発生する。電動アシストモードは、オフ、エコ、ツアー、スポーツ、ターボの5モードをリモートスイッチで切替が可能。電動アシスト力はエコからターボまで4段階となっている。
もちろん最大アシスト比は200%と日本の規制に適合させ、モーター、バッテリー、充電器などもすべて日本の電気用品安全法(PSE)に適合。アルミ合金製ケースにモーターを格納したドライブユニットの重量は3.2kgと軽量で、低ペダル抵抗を追求。アシスト・オフでも抵抗がほとんどなくスムーズに走行できる。
ディスプレイ(名称:インチュービア)は、もちろん日本語表示で、視認性に優れ、航続距離や走行距離、車速など各種項目を選択表示できる。またリチウムイオン・バッテリーは300Whの容量を持ち、エコ・モードでの航続距離は100km、ターボ・モードで50kmと十分な容量を備えている。専用の充電器でゼロ状態から満充電まで2.5時間。充電1時間でゼロ状態から50%充電まで回復するという。
またボッシュは、日本におけるのイーバイクシステムのサービス・サポートはインターテック社が担当し、部品の在庫から販売店における故障診断ツールまで完備。販売店からインターテックまではインターネット回線により、イーバイクシステムのソフトウェアのリモート操作もできるなどクルマと同様のサービスシステムを構築している。
このイーバイクシステムを搭載した電動アシスト自転車は、TREK、Bianchi、tern、corratecの各ブランドから順次発売される。