2017年10月25日から開幕した東京モーターショーで、ボッシュは日本初公開となる最新の多様な電動化技術や電動アシスト自転車などを出展した。
まず、レベル3以上の自動運転が実現する段階では、パワーステアリングがトラブルを発生した時でも安全にクルマをコントロールできるように、フェイル・オペレーショナルな電動パワーステアが必須となる。ボッシュが開発したこの制御ユニットとモーターで、従来の電動パワーステア(EPS apa)システムに搭載される予定だ。
トラブルが発生した時でも、最低50%のパワーアシストを確保できるシステムで、突然パワーアシストが失われることを防ぎ、安全に路肩に停車することができるようになっているのだ。
ジャガー「F-PACE」をベースにしているのは「コネクテッド デモンストレーター」だ。このコネクテッド デモンストレーターは、クルマのを制御している様々なECUのソフトウエアを無線通信で自動更新できる「OTA」(over-the-air アップデート)、車載機器の自己診断と故障予測、ボッシュが日本で展開している緊急通報システム「eCall」などを搭載し、近未来のカーライフを体感することができる。
電動化ユニットでは電気駆動ユニットの「eアクスル」も日本初登場だ。FF車のリヤに搭載すれば4WDに、エンジン、トランスミッションの代わりにこのユニットを搭載すれば電気自動車となる・・・というように従来のパワートレインの常識を破る存在だ。
また、いよいよ日本に登場する電動アシスト自転車も出展された。ボッシュの電動アシスト用ユニット、バッテリーは2018年に各自転車販売会社から自転車に装着された状態で発売される予定だ。
またボッシュは、今回始めて東京モーターショーの「グルメキングダム」に、ボッシュが直営するカフェ「cafe 1886 at Bosch」が出展した。ボッシュこだわりのコーヒーやドイツ風サンドイッチなど入場者に販売するというユニークな試みだ。