雑誌に載らない話vol.283
いよいよ本格的な花粉の季節になってきた。2019年春の花粉飛散量は例年よりも多くなるという予報だ。すでに近畿以西の地域では花粉飛散量は「非常に多い」日が続いているが、これからの3月がピークとなる。花粉症の症状を抑える薬は、眠気や集中力の低下など、副作用も起こすことが多いので、まずはしっかりと愛車の花粉対策をしておきたい。
粉塵や花粉、黄砂を除去して車内の空気を浄化するエアコンフィルターは、通常約1年経つとそれらの粒子が目詰まりを起こし、フィルターの機能が低下する。そのため定期交換が必要になる。
フィルター交換は面倒で、定期点検、あるいは車検時に交換してもらうというイメージがあるが、現在のクルマは助手席側のダッシュボード下側の収納ボックスのカバーを取り外す(車種によっては収納ボックス本体を外す)だけの簡単な手順で、いつでも自身での交換が可能だ。交換時期の目安は1年、または1万kmごとに指定されていることが多いが、花粉症に悩む人は、花粉の季節の前に交換するのがお勧めだ。
今回は自動車部品メーカーのボッシュが提案するフィルター交換を含め、5つの車内花粉対策を紹介しよう。
1:掃除機で車内の花粉・黄砂を吸い取る。空気中を浮遊していた花粉が下に落ちた状態で、花粉や黄砂を舞い上げる前にシートの隙間や縫い目、足元のマットなどホコリやごみと一緒に掃除機で吸い取り清掃する。
2:樹脂製ダッシュボードなどは静電気でホコリや花粉が付着し易い場所。フロントガラスとの隙間やスイッチの凹凸など、花粉や黄砂が溜まりやすいので、よく水分を絞ったウエスやウエットシートで隅々まで拭き取る。
3:家に入る前と同じように、クルマに乗る前に衣類に付着した花粉や黄砂をはたき落とし、極力花粉や黄砂の車内への侵入を防ぐ。
4:エアコンフィルターの交換:「ボッシュ・アエリスト(抗菌・脱臭タイプ)」なら、花粉・粉塵を94〜99%以上除去し、微小粒子(PM2.5)の除去にも効果を発揮。強力脱臭、抗菌・防カビ機能も備えているため花粉・黄砂を強力にブロックできる。「ボッシュ・アエリスト(抗ウィルスタイプ)」を使用しながら、エアコンを作動させ空気の浄化を行なった場合、エアコンを稼働してから5分後に、空気中に浮遊するスギ花粉の粒子が97.9%減少したという実験結果も出ている。
5:クルマを運転中のエアコンは内気循環モードに。外気導入モードは車外の空気を取り込むため、空気と一緒に花粉も車内へ侵入する。花粉症の季節はできるだけ花粉の侵入を防ぐため、常に内気循環モードにすることで、エアコンフィルターが空気清浄機と同様の働きをし、94〜99%以上のチリ、ホコリ、花粉、黄砂、ダニなどを取り除くことができる。
フィルター交換と内規循環がポイントになりそうな花粉対策。トライしてみる価値はありそうだ。
ボッシュ アフターマーケット 公式サイト
デンソー エアフィルター 公式サイト
パシフィック工業 公式サイト
日東工業 公式サイト
日本マイクロフィルター 公式サイト
ユニオン産業 公式サイト