ボッシュ シリコンバレーの技術研究センターを移転

2018年4月5日、ボッシュはアメリカのシリコンバレー・パロアルトの技術研究センターを同じシリコンバレー地域のサニーベールへ移転したと発表した。

ボッシュ 技術センターをシリコンバレー地域のサニーベールへ移転

センターの開所式に際し、ボッシュ北米のマイク・マンスエッティ社長は、
「私たちはすでに約20年前からこの地域で地歩を固めています。地域の研究団体や企業とも良好な関係を築いていますので、今後はシリコンバレーの状況をより正確に把握しやすくなるはずです」
と語っている。

ボッシュ 技術センター 研究風景

この新センター移転のために、ボッシュは約3600万ユーロ(約47.7億円)を投資し、広大な土地を確保しており、新センターの開設により約200人の従業員が同じ屋根の下で働くことになった。センターのスペースはこれまで40%増の約1万平方メートルにおよび、今後さらに人員を増やし最大300人が、新センターで研究に従事することができるという。
サニーベールで働く従業員の約半数は、データマイニング、センサー、AI、自動運転などの分野のプロセスやソリューションの開発につながる基礎研究や先端エンジニアリングに携わっている。センターの建物は10年契約でリースされ、ボッシュの9つの事業部のエンジニアリング事業の本拠地となり、ここで働く従業員は研究成果が展開可能なソリューションへとシフトし、トレンドをキャッチする仕事に携わる。

ボッシュ 技術センター 研究風景

なお、同センターには開発のあらゆる段階で世界中の革新的なスタートアップ企業に投資する、ボッシュ・グループ傘下のロバート・ボッシュ・ベンチャーキャピタルGmbHのオフィスも置かれている。

ボッシュ 技術センター 研究風景

センターの設計には、従業員たちの意見がさまざまな形で活かされ、近代的なラボ、ワークショップやオフィスのほかに、アイディアを掘り起こし、職場の人たちとの対話、また地域の提携ビジネスパートナーや研究パートナーとの対話を通じてそのアイディアを発展させ、想像力をさらに飛躍させることができるアウトドアエリアなども設けられている。

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