ボッシュ 後付け「eCallデバイス」で福岡市のテレマティクス実証実験に参加

2018年1月16日、ボッシュは加減速やハンドル操作など運転行動に関するデータを収集するドングル(小型端末)を使って、福岡市が進めているIoT向け、通信ネットワークを検証する実証実験に参加すると発表した。

ボッシュ 後付けeCallデバイス「テレマティクスeCallプラグ」
シガーライター・ソケットに挿入して使用する後付けeCallデバイス「テレマティクスeCallプラグ」

ボッシュが開発したシガーライターソケットに差し込んで使用する、後付けeCall(イーコール)用デバイス「テレマティクスeCallプラグ(通称名:ドングル)」には、3軸の加速度センサーと検知したデータを計算するアルゴリズムが組み込まれている。

このドングルは、ブレーキ、加減速、ハンドル操作といった運転データだけでなく、衝突事故を検知することができるのだ。また、専用のスマートフォン・アプリとドングルが通信することで、収集されたデータがアプリ経由でサービスプロバイダーのもとへ送信される機能もある。

これにより、ドライバーの運転行動情報の収集や、衝突事故が起きた際に自動でコールセンターへ通報する「eCall(自動緊急通報)」の提供が可能になる。なおこのテレマティクスeCallプラグは、2018年後半にアメリカでも販売される予定だ。

今回の実証実験では、約100名のモニターとなるドライバーを募集し、ドングルを搭載したうえで、最大2ヶ月間にわたり運転行動データを収集する。実証実験で収集されたデータを解析することで、運転行動の可視化が可能になり、急ブレーキ多発地帯のハザードマップを作成するなど交通安全の向上に寄与するサービスが実現する可能性がある。

ボッシュ 後付けeCallデバイス「テレマティクスeCallプラグ」

実証実験により収集されたデータは、福岡市が策定した第10次福岡市交通安全計画達成に貢献するため、福岡市に提供される。この実証実験には、ジャパンシステムとソフトバンクがパートナーとして参加。ボッシュはドングルとデータを解析するソリューションを提供し、ジャパンシステムは収集したデータの可視化を行なう。ソフトバンクは、今回の実証実験の結果をもとに、データを用いたサービスの開発を検討しているという。

■モニター募集要項

応募フォーム:
https://www8.webcas.net/form/pub/japansys/fukuoka0
応募資格:
運転免許証を所有し、福岡市在住で日頃から運転に協力でき、利用可能なiPhoneを持っていること。なお提供するアプリは、iOS10.0以上に対応。
募集期限:
2018年1月31日(水)
*期限内で定員に達した場合、募集は締切られる。
募集人員:
100名
実施期間:
2018年2月10日(土)〜4月22日(日)

ボッシュ アーカイブ
ボッシュ 公式サイト

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