2017年10月6日、グローバル・サプライヤーのボルグワーナーは、ジャガーランドローバー社の最新モデル「レンジローバー ヴェラール」に、プレビュー(先読み)制御式のオンデマンド4WDトランスファーを供給すると発表した。
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ボルグワーナーはすでにジャガーXE、XF、F-PACEの各4WDモデルに、同様の最新4WD駆動システムを供給している。この4WDシステムは、車両の運動性能を高めることができるように設計され、拡張性のある高トルク容量と優れたトルク伝達精度を実現している。
トランスファーケースは軽量なアルミ合金製で、さまざなトルク容量に対応できるようにモジュール設計されていることも特長で、スペースが限られているクルマにも最適な搭載が可能だ。
このプレビュー制御式のオンデマンド4WDトランスファーは、車両制御システムと接続されており、ステアリングホイールの舵角、アクセルペダルの位置、車輪速度などをモニターすることで、高次元の4WDシステムとしている。
各センサーからのデータを活用し、ボルグワーナーが特許を持つ軽量な遠心電動油圧(CEH)アクチュエーターにより、クラッチを自在に断続して必要なトルクを前後のアクスルに配分することで、正確でリニアなクラッチ作動が実現。迅速なトルク伝達、トラクション性能の向上を達成している。
耐久性のある高効率のHY-VOトランスファーチェーン、革新的なポンプレス設計と優れた潤滑管理など先進技術を取り入れたプレビュー制御式トランスファーは、従来の4WDトランスファーと比べて燃費も向上している。