グローバル規模のサプライヤー、ボルグワーナーは2023年5月9日、中国の大手自動車メーカーに高電圧ヘアピン電気モーター(HVH eMotor)が採用されたことを発表した。ボルグワーナーの電気モーターは、2023年8月中に天津において量産が開始される中国メーカーのハイブリッド専用トランスミッション(DHT)とレンジエクステンダー電気自動車(REEV)に搭載される予定だ。
高電圧ヘアピンモーターは、導体巻線構造を最適化したコンパクトな設計により、モーターの全長を短くし、設置スペースを小さくすることが可能で、高効率なモーター駆動を実現している。
また、モーターの設計にあたり、重希土類元素(レアアース)の添加量を減らすことにより製造コストを抑制。モーターの騒音・振動(NVH)レベルを低減することを目的に補助スロットを最適化しており、より静粛な走行を可能にしている。
ボルグワーナー・パワードライブ・システムズ社のゼネラルマネージャー兼社長のステファン・デメール博士のコメント
「今回想定されている用途には、ボルグワーナーの高電圧ヘアピン電気モーター(HVH eMotor)のパワフルで高い耐久性、さらには優れた発電性能といった特徴が最適であり、当社のハイブリッド専用トランスミッション(DHT)、レンジエクステンダー電気自動車(REEV)市場における優位性をさらに確固たるものにします。当社は、中国の大手OEMに新開発モーターを採用していただいたことをうれしく思います。中国の新エネルギー車(NEV)が直面する様々な課題が増え続ける状況にあって必要なサポートを提供することにより、ボルグワーナーと同社のパートナーシップが強化されることになります」