ボルグワーナーは2023年2月9日、ドイツの大手自動車メーカーの次世代電気自動車向けに、革新的なバッテリー冷却プレートを供給すると発表した。ボルグワーナーの冷却プレートは他のソリューションと比較して重量とコストの両面で有利な上、コンパクトなパッケージにより優れた冷却性能を提供することができる。
電気自動車のバッテリーは温度を最適に管理することで性能、バッテリーの耐久・信頼性を高めることができ、温度コントロール技術はきわめて重要だ。
ボルグワーナーが開発した押出アルミニウム形材のバッテリー冷却プレートは、円筒形バッテリーセルの列間を蛇行する形状にぴったりと沿うように設計されている。この形状により、セルの表面積との最適な接触面が確保され、熱伝達性能が非常に有利になるのだ。プレートの両端は、冷却水を循環させるパイプで連結され、セルの温度を管理することができるようになっている。
ボルグワーナーは、排ガス再循環(EGR)冷却技術のグローバル・マーケットリーダーとして、熱管理に関する高い専門性があり、新たなバッテリー冷却技術の開発にとって理想的なパイオニアとなっている。さらに、製造拠点のグローバルな展開により、顧客の生産スケジュールに対応するための確実な製品供給体制を備えている。
ボルグワーナー・エミッション/サーマル/ターボ・システムズの社長兼事業本部長のジョー・ファドゥール氏は、下記のように語っている。
「ボルグワーナーはパートナー企業とともに、30年以上にわたり技術協力を継続し、多くの新技術を製品向けに実用化することに貢献してきました。同社の最新の電気自動車開発プラットフォームのバッテリーシステム用冷却コンポーネントの設計を任されることは、この関係をさらに深化させることになりますが、このことについて当社は誇りに思います」