曙ブレーキ テストコースを拡充 部品メーカー最大規模の施設に

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新たに造成されたワインディング路

2016年10月28日、曙ブレーキは福島県いわき市にあるテストコース「Ai-Ring(アイリンク)」で2013年11月から進めていた拡充工事が終了し、10月27日に竣工式を実施した。

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竣工式でのテープカット

曙ブレーキのテストコースは1988年に福島県いわき市小川町に完成し、稼動してきたが、その後2011年3月の東日本大震災により大きな被害を受けたため、高速周回路などの第1次修復工事を行ない、2012年12月に名称を「プルービング・グラウンド」から「Ai-Ring」に改めリニューアルオープンしている。

その後、第2次修復工事として総合試験路や低μ路の修復に加え、坂路の拡張やワインディング路、悪路試験路の新設、さらにはダイナモ設備等の増設やNVH機能のAi-Ringへの移転を進めてきた。

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拡充工事中の「Ai-Ring」

各種テストコースの拡充やダイナモ設備の増設などにより、これまで以上に実際の使用環境化に近い条件でのブレーキ開発評価が可能となり、さらに台上評価から実車評価までを同敷地内で実施できるため、開発のスピードアップをより向上させることができる。

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悪路試験路

また、エンジニアが一貫して評価に携わることで、運転スキルや車両の構造、機能の知識を習得し、新世代のクルマの要求に応えるために必要な感性を身につける、人財育成の場としても活用される。

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坂道試験路

またコース造成工事では伐採した樹木は破砕機によりウッドチップ化し、土砂流出の抑制のために法面に吹き付けることで100%再利用し、ゼロエミッションを実現。さらに敷地内に総発電量40kWの太陽光発電システムを導入。大型ダイナモ等、電力負荷設備が多いエリアに供給するほか、一部を蓄電し、停電時に約7時間、事務所内のネットワークサーバー、蛍光灯、コンセント類を使用できるようになっている。

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曙ブレーキ 公式サイト

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