アリソン 中・大型商用車向け6速ATの搭載普及率アップを報告

中・大型商用車向けオートマチック・トランスミッションの世界最大手メーカー、アリソン・トランスミッションの日本法人「アリソンジャパン」は2023年10月23日、アリソン製6速フルオートマチックトランスミッション「アリソン3500」を標準搭載した大型車両の普及が高まっていることを発表した。

6速ATは日野自動車製「レンジャーGK」ミキサーに搭載され、神奈川県トラック協会生コン輸送部会の会員15社のうち、7割を超える11社に採用され、アリソン製ATを搭載した車両が2021年〜2022年の2年連続で約2割に到達し、普及率が高まっていることを公表した。

「レンジャーGK」ミキサーは、軽量のシャシーを採用しているため、高床タイプの大型ミキサー車と比較して1トン以上多い生コンを積載でき、輸送効率を向上させることができる。燃料費が高騰している昨今、輸送回数を減らすことで燃料費の削減につながり、加えて二酸化炭素排出の削減にも貢献できる。

レンジャーGK には5.1Lの小排気量エンジンを搭載しているが、アリソン製ATのトルクコンバーターで発進・後進時のトルクを約2倍以上に増幅しているため、坂道での力強い発進はもちろん、打ち杭工法の現場でも一気に後退できるため、マニュアル車の難しいクラッチワークが不要で、多くのドライバーが安心して操作することができる。

生コン輸送部会の担当理事を務める三共陸上輸送の鈴木雄三代表取締役
「全保有台数35台のうち、3台がアリソン製AT搭載のミキサー車で、マニュアル・トランスミッション搭載のミキサー車と比較して、登坂性能に大きな違いを感じていません。AT搭載車はAMT搭載車と比較して、シフトチェンジが非常にスムーズで、滑らかな走行性能に満足しています。2020年11月にアリソン製AT搭載のGK ミキサーを導入してから、輸送効率の高さを実感していますが、加えて、坂道での降坂走行で排気ブレーキをオンにすると、自動的にシフトダウンし減速するため、マニュアル搭載車と遜色ない減速効果を感じています。2023年11月にも1台追加導入する予定で、生コン輸送部会の会員各社にもアリソン製AT搭載のGK ミキサーが高く評価され導入が広がっているようです」と語っている。

アリソンジャパンのブライアン・ジーゼルハート取締役
「物流業界では、労働人口の高齢化と働き方改革による2024年問題に直面しており、ドライバー不足の解消は喫緊の課題です。アリソンはフルオートマチック・トランスミッションで、お客様の生産性を向上し、優れた操作性でドライバーの負担軽減に寄与することで問題解決の一助となるべく、今後もより良い製品を提供できるよう尽力してまいります」と語っている。

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