アリソントランスミッション 商用車向けの最新電動アクスルを発表

中型・大型商用車向けオートマチックトランスミッションの世界最大手メーカーであり、大型商用車の電動化を推進しているアリソン本社(インディアナポリス)は2022年9月20日、ドイツのハノーバーで開催された「IAA Transportation」で、同社の完全電動アクスル製品ファミリーの最新製品である「eGen Power 130S」を発表した。

「eGen Power 130S」は、新しいサスペンション・システム、Vロッド・ブラケット、バンジョー型ハウジング、ブレーキ、ホイールエンド、アクスルスピンドルなどで構成され、ヨーロッパやアジア太平洋市場の商用車に求められることの多い、13トン定格総軸荷重を支えるために専用設計されている。

130Sはシングルモーターで連続出力225kW(306ps)、ピーク出力325kW(442ps)、出力軸トルクは2万6000Nmを発生する。また、2速平行軸ギア構造を採用し、発進時や高速走行の要求を効率的に満たし、100%回生ブレーキによってエネルギーを最大限回収することができる。

130Sは、2020年に投入された100D、2021年に投入された130Dと100Sを含む電動アクスルのeGen Power製品のラインアップをさらに拡大することになる。

アリソントランスミッションのヨーロッパ・中東・アフリカ/太平洋/南米セールス バイスプレジデントであるハイディ・K・シューティ氏は、「eGen Power 130Sの投入は、電気自動車の推進ソリューションに対するアリソンのグローバルな取り組みの象徴です。電動化に関しては画一的なアプローチはなく、アリソンがサービスを提供する幅広い市場に対応するためには、さまざまな製品が必要であることを私たちは理解しています。欧州とアジア太平洋市場に新たな電動推進ソリューションを提供するために、電動アクスルのeGen Powerファミリーを再び拡充できたことを嬉しく思います」と述べている。

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