【スタッフ通信】クルマの売り方も変わる?! 実車がある無人のショールームで熟考してから注文 キャスパースタジオ3/5

みなさんこんにちは、FMヨコハマ「ザ・モーターウィークリー」DJ&モータージャーナリストの高橋アキラです。韓国・現代自動車を知る絶好の機会を得て、みなさんにお伝えしていますが、クルマの販売方法にもトライしている企業なんです。

というのは、これまでお伝えしたキャスパーEVの韓国国内販売方法で、あることにトライしています。ヒョンデ・モビリティジャパンも日本国内ではディーラーを持たずネット販売をしていますが、このキャスパーEVでトライしたのはリアル店舗が存在し、実車にも触れることができる点です。

ただし、店員が居ない無人店舗というスタイルで、それをソウル市内に1店舗、すでに営業を始めました。このリアル店舗は2024年3月にオープンしたばかりで6月までのデータでは、60人/日の来場平均数で、販売制約は3台/月という状況。この店舗は「キャスパースタジオ」と呼ばれています。

さて、そのユニークなキャスパー専売店舗では、まず入口でスマホから登録したQRコードをかざすと自動ドアが開き入店。つまりQRコードがないと入店できないので、1人で、あるいは家族だけでじっくりと車両をみることができます。ショールームは貸切状態というわけです。

そのショールームには実車が展示され、またタイアップ・コンセプト車両の展示もあり、自分たけのキャスパーを作ることができるようになっています。大げさに言うとオーダーメイドできちゃいます。

どんなパーツがいいか?タッチパネルでオプションも含め、さまざまな仕様が選択できます。例えばボディカラーでもカタログで見る色と実際の違いがある場合もありますが、ここでは実車に使うカラーパネルがあるので、イメージを膨らませやすい。

つまりコンフィギュレーターがWeb上だけでなく、リアルにできる場であり、よりリアルに実車感を得ることができるというわけ。そして仕様が決定したら、今度はネットでセールスマンと会話をします。が、ここでも人は出てこないんです。話す相手はリアルなセールスマンだけど、顔はなく言葉だけで制約する手続きを進めていく。つまり電話で契約するというわけ。

韓国でも実験的に始めた販売方法だそうだが、概ね評判がいいというわけで自動車の新しい販売方法に変わっていくかもしれませんね。

実際に、自分がショールームに入り、見学していて気に入った点は、ショールームにひとりで入れるので、じっくりと考えることができること。そしてホイールなどは実物があるので気に入ったデザインを選択しやすいという点。そして万が一わからないことが起きた時は、エマージェンーでリアル・スタッフが対応する体制があるという点です。

そして最後まで顔が出てこない点は、日本人にはいかがなものかと思うが、日本であればTV電話とかZoom、Teamsのようなものでいいから担当セールスの顔を見て制約したいと個人的には感じますけどね。

韓国では電話のやりとりだけで制約するのが良い、という話もあり、国民性の違いかもしれませんが、人件費の削減にともなう不利益がユーザーにはないように感じられる販売方法だと関心しましたね。


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COTY
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