【トヨタ】2026年シーズンのWRC参戦体制を発表 勝田貴元も引き続きGAZOO Racingから参戦

TOYOTA GAZOO Racingは、WRCシーズン終了前にもかかわらず、2026年シーズンの WRC参戦体制を発表した。

というのも、2025年シーズンは14戦中、13戦が終了した時点で、12勝という記録的な好成績をあげ、すでに5年連続のマニュファクチャラーズ選手権優勝を決めているのだ。一方、ドライバーズおよびコ・ドライバーズタイトルについては、最終戦でTGR-WRTの3台のクルーが争う接戦になっており、チームは来シーズンも全方面で高い目標を掲げ、5組のクルーと共に挑戦を続けるとしている。

24歳のソルベルグとコ・ドライバーのエリオット・エドモンドソンは、2025年GRヤリス Rally2でWRC2タイトルを獲得し、7月のラリー・エストニアではTGR-WRTでのRally1デビュー戦にして総合優勝を果たしたことで、2026年シーズンはRally1車両にステップアップすることが決まった。

また、GRヤリスRally2で2024年にWRC2チャンピオンを獲得したパヤリは、ラリージャパンで初の表彰台に立つなど、2026年に向けて期待できる結果を残した。

TGR WRCチャレンジプログラム最初の卒業生である勝田貴元とコ・ドライバーのアーロン・ジョンストンは、これまでで最も強い走りを見せた2025年のスウェーデンとフィンランドで2位に入り、2026年シーズンもさらなる成長が期待される。

また、常にチャンピオン争いに絡むエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組は、これまでで最も強力かつ安定したシーズンを経て、残り1戦を前にタイトル争いの先頭に立っている。

2025年、複数回優勝し、9度目のドライバータイトルをかけて戦っているセバスチャン・オジエは、2026年もコ・ドライバーのヴァンサン・ランデと共にパートタイムとして参戦する。初戦のラリー・モンテカルロから始まり、半数以上のイベントに出場する計画だ。

ヤリ-マティ・ラトバラ(チーム代表)
2025年はすでに私たちにとって非常に成功したシーズンとなっており、素晴らしい結果で締めくくることができると思いますが、2026年も同様にエキサイティングな年にできると思っています。今年、GR Yaris Rally2で目覚ましい活躍をし、エストニアで輝かしいRally1デビューを果たしたオリバーをレギュラードライバーとして迎えられることを嬉しく思います。今年のチャンピオンタイトルを争って非常に良い走りを見せているエルフィンとセブ、優勝を目指してトップ争いができることを示したタカ、トップレベルでの初のフルシーズンで貴重な経験を積んだサミとともに、スピードと経験のバランスが取れた強力なドライバー陣が再び揃います。彼らと共に素晴らしいチームができる準備ができており、来年私たちの情熱はコックピットの内外で存分に発揮されるでしょう。

エルフィン・エバンス
TGR-WRTで7年目のシーズンを迎えることができて本当に嬉しく思っています。これまでチームと共に多くの成功を収めてきましたが、2025年はチーム全体としても、個人的にもおそらくこれまでで最も充実した年の一つとなりました。それでも、チームの皆はさらなる向上を目指して常に努力していますし、2026年はさらに素晴らしい結果を出したいと思っています。

セバスチャン・オジエ
来年もこのチームでドライブを続けられることをとても楽しみにしています。過去6年間、チームと一緒に特別な瞬間をたくさん経験してきており、今シーズンもチームにとって素晴らしい年となりました。みんなが一丸となって成功を目指しており、その一員であることを誇りに思います。来年もここ数シーズンと同様に部分的な参戦ながら、チームの勝利とマニュファクチャラーズタイトル獲得へ貢献したいと思っています。

勝田貴元
来シーズンもこのチームの一員でいられることをとても嬉しく思います。今年は最後まで上位争いができる強いラリーもありました。一方で、厳しい瞬間もありましたが、それらが将来の自分をより強くしてくれると確信しています。応援してくださった皆さんに感謝し、来年はさらに良いシーズンにしたいと思っています。

サミ・パヤリ
このチームでフルシーズン走ることができてとてもエキサイティングでした。チームのサポートには本当に感謝していますし、来年も一緒に仕事ができることをとても嬉しく思っています。これまでの主な目標は、このレベルで本当に戦うために必要な経験を積むことでしたが、それでもほぼすべてのラリーで良いスピードを見せることができました。私たちが本当に目指しているのはいつかチャンピオン争いをすることなので、そのためにはまだ多くの努力が必要だと分かっていますが、今年の成果をさらに上回るために挑戦するのをとても楽しみにしています。

オリバー・ソルベルグ
今年はTOYOTA GAZOO Racingファミリーの一員として戦った私にとって、最高の一年でした。GR Yaris Rally2でスピードと安定性を持ったシーズンを送り、WRC2の選手権をチームと共に勝ち取るという大きな目標を達成しました。その後、Rally1でエストニアに出場する機会をいただいたのも本当に素晴らしい一週間でした。そして、WRCのトップレベルに正式な形で戻るチャンスを得て、今年は多くの夢が叶った年となりました。この素晴らしいチームの一員であることに心から感謝しています。Rally1車両に関してはまだ学ぶべきことが多く、現実を見据えながらも、楽しみながらベストを尽くしていきたいと思います。

ページのトップに戻る