スーパーGTを運営するGTアソシエーション(以下GTA)は、2020年9月13日(日)に定例記者会見を開き、坂東正明会長から次戦の第5戦富士スピードウェイ大会から観客を入場させての開催とすることを発表しました。
GTAは開幕戦から第4戦までを無観客でレースを開催しています。また例年開幕戦は岡山国際サーキットで開催されますが、レース日程自体も大幅に変更し、開催場所も富士、鈴鹿、もてぎに限定して開催しています。
無観客開催ではサーキット側の売上げはなく、経営負担が大きいこともあり、また関係者の移動が公共交通機関を利用することなどもあり、自家用車で移動可能なサーキットでの開催というスケジュールで進行しています。
これまでGTAはドライバーやメディアを含め1350人、オフィシャルを入れて1700人程度の人員に絞り、そしてピット内への立ち入り制限やメディアの取材は感染対策をした取材エリアを設けるなどの対策を施すことで、これまで感染者を出さずに運営してきました。
今回、正式発表されると予想される政府のコロナ対策規制緩和に対し、第5戦からは観客動員を決定しました。また、レース関係者1500人は取材メディアを含め全員PCR検査を義務付けました。そのため、検査を受けた人と未検査の人との動線を明確化し、PCR検査を受けていない人はパドックやピットへの立ち入りは禁止にすると説明しています。
観客動員人数はサーキット側と相談しながらになりますが、GTAがこれまで行なってきた感染対策を台無しにするような人数にはならないことが想像できます。政府からは5000人枠と、収容キャパシティの50%といった案がでていますが、どの程度が適切なのか難しい判断をしながらの興行になります。
そして、坂東会長は私見として第5戦は5000人プラスアルファを期待し、また第5戦以降に関しては段階を踏みながら検討していくとしています。