【フォーミュラEシーズン12】第4戦ジェッダ ヴェアラインが参戦100戦目を勝利で飾る

ABB FIAフォーミュラEシーズン12の第4戦、サウジアラビアのジェッダでダブルヘッダーが開催された。

シーズン12になって、最初のダブルヘッダーは、金曜の第4戦で30秒間の急速充電が行なわれるピットブーストがあり、かつナイトレースでの開催となった。ピットブーストは600kWの出力機で30秒間チャージすると3.85kWhが回復する。またマシンのバッテリー残量が60%〜40%の間でピットインができるルールだ。

シーズン10のシリーズチャンピオン、パスカル・ヴェアライン(ポルシェ)が参戦100戦目も勝利で飾った。通算9勝目

またピットブーストが行なわれるレースではアタックモードは1回だけになり、戦略の幅が広がったのか、狭まったのか、微妙なルール変更も同時に行なわれている。

ここまで3戦が終了し、優勝はジェイク・デニス(アンドレッティ)、ニック・キャシディ(シトロエン)、ミッチ・エバンス(ジャガー)と毎レース勝者が変わっている。

ジェッダのコースはF1が開催されるパーマネントコースの一部を使い、3箇所のシケインを追加したレイアウトで3.00kmのコース。コーナーは19箇所あり、F1が開催されるだけにコース幅は広く、路面も綺麗なサーキットだ。

昼間に行なわれた予選では気温30度、路面温度52度と高く、真夏の気候で前戦のマイアミとは異なる環境だった。グループ予選A組はいつも通りランキング奇数順位のドライバーが10分間走り、デュエルス進出を争う。

デュエルス決勝に進んだDSペンスキーのマキシミリアン・ギュンター

そしてグループA組からはモルタラ(マヒンドラ)、ナトー(ニッサン)、ヴェルニュー(シトロエン)、そしてミュラー(ポルシェ)がデュエルスに進出。キャシディ、デニス、デ・フリースといったところが進出できなかった。

グループB組からは、ヴェアライン(ポルシェ)、ダ・コスタ(ジャガー)、ギュンター(DS)、バーナード(DS)がデュエルスに進出し、ローランド(ニッサン)、エバンス(ジャガー)、そして新人のドルゴビッチ(アンドレッティ)が進出を逃した。

ポールポジションは久しぶりにマヒンドラ・レーシングのエドアルド・モルタラが獲得した

デュエルスでは350kWに出力をアップしAWDになってタイムを競う。ここでバーナード、ミュラー、ベルニュー、ダ・コスタがQFで敗退し、SFではナトー、ヴェアラインが敗退。決勝はモルタラとギュンターの戦いで、少し意外性がある対戦となった。そしてポールポジションはモルタラが獲得し、久しぶりのマヒンドラがポールとなった。

決勝レース

決勝はナイトレースで、気温は25度、路面温度も35度まで下がり、マシンへの負担は軽くなる気候に変わった。決勝レースでのピットブーストは13周を終えたあたりから20周目までに各チームがピットに入るとAI予測の中でスタートした。

ポールポジションのモルタラは、スタートで大きくホイールスピンを起こし、5番手まで順位を下げる。リプレイ動画を見るとリヤタイヤからしかタイヤスモークが出ていないことから、AWDが正確に機能しなかったことが予想されたが、レース中のアタックモードでは問題はなかった。

モルタラはポールを獲得するもスタートでホイールスピンを起こし5番手まで順位を下げた

コース幅も広く路面も綺麗なことから、序盤でのポジション争いはあるものの、激しいクラッシュはないかに思えたが、マローニはフロントタイヤに接触され、アームが曲がるトラブルとなり、イエローからFCY、そしてSCへと代わり、アディショナルラップ1周が加算された。

7周もするとレースは落ち着き、均等間隔のトレイン状態でレースが進む。1台もアタックモードはつかわず、順位争いもなく周回をかさね、15周目あたりから各チームが一斉にピットに入り始め、かつその間に順位を稼ぐためのアタックモードを使うチームや、ピットブースト後に順位を稼ぐためにアタックモードに入るチームが入り乱れる。

20周目には全車がピットブーストを終え、そこから順位争いが始まり、25周目、ポールのモルタラは6位でコースに戻りアタックモードに入る。上位チームはアタックモードを使い切っており、どこまで迫るかになったが、2位にまで挽回したところでアタックモードを終了している。

左から2位モルタラ(マヒンドラ)、(中央)1位ヴェアライン(ポルシェ)、3位エバンス(ジャガー)

このときトップはヴェアラインで2位に8秒の大差をつけての独走状態であり、モルタラの追撃も届かず余裕のトップ独走だった。結局レースはヴェアラインが参戦100戦目を優勝で飾り、2位モルタラ、3位に前回のマイアミで優勝したエバンスがはいった。

ローランドが調子を落としていたが、23号車のノーマン・ナトーはレース中盤までは良かった。しかし・・・

気になるニッサン勢だが、ローランドはFP2でクラッシュしており、その時フロントアームを損傷しマシンを修復している。しかし予選、決勝とも精彩を欠き17位フィニッシュとなった。一方、予選で好調だったナトーはレース中盤まではトップ争いのグループにいたものの、終盤はどんどん順位を下げ、結果11位フィニッシュ。エネルギーマネージメントが苦しい状況のようにも見えるレースだった。

第5戦は翌日の土曜日に同じ場所で行なわれるが、ピットブーストはなくアタックモードは2回のルールになって開催される。第4戦を終了して優勝者が毎レース変わっており、翌日のレースは誰が勝つのか気になるところだ。

Rd4 JEDDAH 結果

PositionDriverTeamPoint
1パスカル・ヴェアラインポルシェ・フォーミュラEチーム26
2エドアルド・モルタラマヒンドラ・レーシング21
3ミッチ・エバンスジャガーTCSレーシング15
4ニコ・ミュラーポルシェ・フォーミュラEチーム12
5アントニオ・フェリックス・ダ・コスタジャガーTCSレーシング10
6ニック・キャシディシトロエン・レーシング8
7セバスチャン・ブエミエンビジョン・レーシング6
8ジャン・エリック・ヴェルニューシトロエン・レーシング4
9ジェイク・デニスアンドレッティ・フォーミュラE2
10テイラー・バーナードDSペンスキー1

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