【フォーミュラEシーズン12】第3戦マイアミ ミッチ・エバンスが今季優勝

ABB FIAフォーミュラーEシーズン12 第3戦アメリカ・マイアミは予選、決勝とも新たな動きのある大会となった。

マイアミのコースはスタジアムの周囲を走るレイアウトで1周が2.32kmと、フォーミュラEを開催コースとして3番目に短いコース。ラップタイムも1分を切る短さで39周の決勝(アディショナルラップ+2)で行なわれた。

今季初優勝のミッチ・エバンス(ジャガー)

グループ予選A組ではニッサンのノーマン・ナトがトップ通過、つづいてニック・キャシディ(シトロエン)、ニック・デ・フリース(マヒンドラ)、ニコ・ミュラー(ポルシェ)がデュエルスに進出。

B組はテイラー・バーナード(DS)、アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(ジャガー)、ジョエル・エリクソン(エンビジョン)、そしてフェリペ・ドルゴビッチ(アンドレティ)が進出した。

B組4位のドルゴビッチは今季からルーキーで、フォーミュラE3戦目の新人25歳。2022年のF2チャンピオンで、2025年までアストンマーティンF1のリザーブドライバーだった。しかし今季からフォーミュラEのレギュラーシートへ転向し、いきなりその対応能力の高さを見せたわけだ。

2022年F2チャンピオンのフェリペ・ドルゴビッチは今季からフォーミュラEのレギュラーシートを獲得

また、ニコ・ミュラーは今季からアンドレッティからポルシェワークスチームへの昇格なので、結果が欲しいところだ。

上位8人によるデュエルスでは、デ・フリースとキャシディ対決ではなんと、キャシディが破れる波乱があった。デ・フリースもシーズン7のチャンピオンでありF1にも昇格しているドライバーだが、ここ数戦ではキャシディのほうが勢いがあっただけに、意外な結果となった。

ポルシェワークスに移籍して初のポールポジションを獲得したニコ・ミュラー

また新人のドルゴビッチは、新進気鋭のバーナードとの対決で0.001秒という僅差でバーナードを破り、決勝に進出している。その決勝はミュラーとドルゴビッチでポルシェワークス対サテライトの対決となり、ニコミュラーが初のポールポジションを獲得した。

決勝レースは小雨に見舞われSCが4周先導する展開だった。観客も傘をささないほどの小雨にもかかわらず、路面が滑りやすく、SC先導中のウエービングでベテランのブエミがスピンをするほど難しいコンディションだった。

4周のSC周回のあとスタンディングスタートをし、クラッシュやスピンが予測されたものの、最小限の接触だけでポールのドルゴビッチとミュラーがレースを引っ張った。

そしていつものように終盤まではエネルギーマネージメントにより、順位を確認する意味はなく、アタックモードになると激しく順位が変わっていく。

優勝したミッチ・エバンス

そうした中でもドルゴビッチは1周目からアタックモードを使っており、積極的に攻めの姿勢で走行した。つまり、AWDになることで濡れた路面には有利となり後続を引き離す作戦のようだ。反対に、ニッサンはエネルギー温存の作戦のようで順位を下げていく。

結局、レースはFCYもなく、SCも入らないクリーンな展開で終始し、積極的なレースを仕掛けていたチームが上位を占め、エネルギーを温存する戦略をとったニッサン、DS、シトロエンは下位に沈んだ。

レースは2周プラスされ41周のレースとなったが、36周目にトップにたったエバンスがトップチェッカーを受け、ミュラー、ヴェアラインの順だった。

2位、3位となったポルシェワークス。(左)ニコ・ミュラー、(右)パスカル・ヴェアライン

期待されたドルゴビッチは中盤26周目まではトップグループでレースを展開しており、終盤勝負という形はできていたものの、ストレートエンドでブレーキ操作が遅れ、前を走っていたダ・コスタに接触。ノーズコーンを激しく損傷しピットインするミスを犯してしまった。

残り5周の時点でローランドはなんとトップから28秒も後方というポジションで結果的に作戦の失敗により上位に順位を戻すことなく終了した。

第3戦マイアミ結果

PositionDriverTeamPoint
1ミッチ・エバンスジャガーTCSレーシング26
2ニコ・ミュラーポルシェ・フォーミュラEチーム21
3パスカル・ヴェアラインポルシェ・フォーミュラEチーム15
4ジョエル・エリクソンエンビジョン・レーシング12
5ニック・デ・フリースマヒンドラ・レーシング10
6エドアルド・モルタラマヒンドラ・レーシング8
7セバスチャン・ブエミエンビジョン・レーシング6
8アントニオ・フェリックス・ダ・コスタジャガーTCSレーシング4
9ジョゼッペ・マリア・マルティクプラキロ2
10ゼイン・マローニローラ ヤマハ アプトフォーミュラEチーム1

シリーズランキング

PositionDriverTeamPoint
1ニック・キャシディシトロエン・レーシング40
2パスカル・ヴェアラインポルシェ・フォーミュラEチーム38
3ジェイク・デニスアンドレッティ・フォーミュラ37
4オリバー・ローランドニッサン・フォーミュラEチーム34
5ニコ・ミュラーポルシェ・フォーミュラEチーム33
6ミッチ・エバンスジャガーTCSレーシング26
7エドアルド・モルタラマヒンドラ・レーシング26

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