【フォーミュラEシーズン12】第2戦メキシコ ニック・キャシディがシトロエンに初優勝をもたらす

ABB FIA フォーミュラEシーズン12の第2戦はメキシコのメキシコシティにある、エレマノス・ロドリゲスサーキットで開催された。

オーバースコースをベースにコースレイアウトをフォーミュラE専用に変更し、1周2.608kmとし36周のレースを開催した。

このシーズン12では、グループ予選が12分間から10分間に短縮され、また決勝レースでのアタックモードは2回を使うものの、使い切らなくてもいいルールに変更した。

大観衆が集まるメキシコ・メキシコシティのエレマノス・ロドリゲスサーキットで第2戦が開催された

グループAでは今季初参戦となったシトロエンにニック・キャシディがジャガーワークスから移籍し、予選でもトップタイムをマーク。しかしトラックリミット違反でタイムが抹消されるアクシデントがあった。グループAからデュエルスに進出したのは、ジェイク・デニス(アンドレッティ/ポルシェ)、ニコ・ミュラー(ポルシェ)、テイラー・バーナード(DS)、エドアルド・モルタラ(マヒンドラ)。

そしてグループBではF2で活躍したフェリペ・ドルゴビッチがアンドレッティに鳴物入りで加入し、注目されたが、やはりフォーミュラEの特殊なドライビングにはまだ慣れていない様子で、グループ予選を敗退した。デュエルスに進出したのは、ベテランのセバスチャン・ブエミ(エンビジョン/ジャガー)、ダン・ティクタム(クプラキロ/旧ポルシェ)、ミッチ・エバンス(ジャガー)、そしてニッサンのオリバー・ローランド。

デュエルスではバーナードの活躍が光り、決勝まで進んだ。相手は、QFでローランドを破ったブエミが決勝にあがった。ブエミはセミ・ファイナルでジャガーワークスのエバンスと対決し、エバンスを破って決勝に進出した。

デュエルス決勝では年齢差が16歳あるバーナードとブエミの戦いになり、バーナードが勝利するも、やはりトラックリミット違反でタイムが抹消され、ブエミがポールポジションを獲得した。

そして36周で始まった決勝では、1コーナーの飛び込みでブエミはポールからスタートし、2番手のバーナードを抑え込もうとしたが、止まれきれずエスケープゾーンへ。結果最下位まで順位をおとしてしまった。若者に負けたくない意識の表れだったのだろうか。。。。

レースはパーマネントサーキットということもあり、落ち着いた展開になった。アタックモードを使えば最も簡単に上位に上がれ、周回ごとの順位確認はほぼ意味を持たない展開なのは前シーズンと同様だ。そのため、できるだけワンパックの中に留まっていれば、いつでもトップに立てる状況であり、だれもがトップになれる状況でもある。

そのためトレインでの展開となり、10台ほどの集団の中に留まるためにポジションを入れ替えるといった穏やかな展開で周回を消化していく。しかし18周目にマシントラブルでエスケープに止めていたマヒンドラのデ・フリースのマシンを撤去するためにFCYとなり、その後SCに変わった。撤収作業はやや時間がかかり、8分半ほどSCでの走行となったため、追加ラップとして2周プラスされることが予想された。

レース再開後は再び10台ほどの集団でのポジション確保を繰り広げ、残り10ラップほどになるとバッテリーの残量を見ながら上位をポジションを上げていく。アタックラップをどのタイミングで使うかは、チーム戦略になり、ドライバーは無線で指示を受けながらアクティベートゾーンへとマシンを導く。

開幕戦で優勝したデニスはやはり3位前後にポジションし、ローランドは11位に。予選では速かったシトロエンのキャシディも10位付近にいる。キャシディは予選13番手だったので、少しポジションを上げている。そして今季ポルシェワークスとなったニコ・ミュラーが集団をひっぱり、エバンス、バーナード、モルタラ、デニスらが先頭集団をつくる。

そしてキャシディがアタックモードを上手に使い、上位に食い込み30周目にトップにたった。バッテリーの残量もライバルより有利な状況であり、ピットからは後続を引き離す指示がでるほど余裕があった。そしてローランドもレース巧者で、気づけば5位付近にいる。

シトロエンは今季からの参戦で、2戦目にして初優勝を獲得。ニック・キャシディのレース巧者ぶりが光った。
第2戦左から2位エドアルド・モルタラ(マヒンドラ)、優勝ニック・キャシディ(シトロエン)、3位オリバー・ローランド(ニッサン)

そして36周目、残り2周で上位10台全部がアタックモードを使いトップを狙うが、今度は順位が動きにくく、キャシディはトップを死守。そしてラスト2周で、キャシディはアタックモードが終了し、2位モルタラはまだアタックモード中という絶体絶命な状況だが、ブロックラインをうまく使いモルタラの追撃を交わし、シトロエンに初優勝をもたらすことができた。

レースはキャシディ、モルタラ、そしてローランドの順でフィニッシュ。ローランドは開幕戦に続いての表彰台を獲得し、シリーズチャンピオンとしての存在感をさらに強めたレースとなった。

第2戦メキシコ リザルト

PositionDriverTeamPoint
1ニック・キャシディシトロエン レーシング25
2エドアルド・モルタラマヒンドラ レーシング18
3オリバー・ローランドニッサン フォーミュラEチーム15
4テイラー・バーナードDSペンスキー12
5ジェイク・デニスアンドレッティ フォーミュラE11
6パスカル・ベアラインポルシェ フォーミュラEチーム8
7ジョセップ・マリア・マルティクプラキロ6
8ジャン・エリック・ヴェルニューシトロエン レーシング4
9ニコ・ミュラーポルシェ フォーミュラEチーム2
10ノーマン・ナトニッサン フォーミュラEチーム1

シリーズランキング上位

PositionDriverTeamPoint
1ニック・キャシディシトロエン レーシング40
2ジェイク・デニスアンドレッティ フォーミュラE36
3オリバー・ローランドニッサン フォーミュラEチーム34
4パスカル・ヴェアラインポルシェ フォーミュラEチーム23
5エドアルド・モルタラマヒンドラ レーシング18
6テイラー・バーナードDSペンスキー12
7ニコ・ミュラーポルシェ フォーミュラEチーム12
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