ABB FIAフォーミュラ選手権シーズン12では、レースフォーマットの変更や開催地未定の場所が中国・三亜に決定など、さまざまなアップデートがあったのでお伝えしよう。
まず、予選フォーマットでは、グループステージのセッション時間が12分から10分間に短縮され、デュエルスラウンド間のインターバルも短縮された。
アタックモードでは新ルールが採用されている。狙いはより競争力が高く予測不能な展開を維持するためで、ピットブースト導入レースではアタックモードを1回のみ使用可能とし、非ピットブーストレースでは2回の使用を可能とする。さらに、アタックモードの所定の使用時間を完全に消化する義務が撤廃された。またグループ戦後のデュエルスは従来どおりで維持されることになった。

シーズン12カレンダー
| 日時 | ラウンド | 都市名 | 開催国 |
| 12月6日 | 第1戦 | サンパウロ | ブラジル |
| 1月10 | 第2戦 | メキシコシティ | メキシコ |
| 1月31日 | 第3戦 | マイアミ | アメリカ |
| 2月13日 | 第4戦 | ジェッダ | サウジアラビア |
| 2月14日 | 第5戦 | ジェッダ | サウジアラビア |
| 3月21日 | 第6戦 | マドリッド | スペイン |
| 5月2日 | 第7戦 | ベルリン | ドイツ |
| 5月3日 | 第8戦 | ベルリン | ドイツ |
| 5月16日 | 第9戦 | モナコ | モナコ |
| 5月17日 | 第10戦 | モナコ | モナコ |
| 6月20日 | 第11戦 | 三亜 | 中国 |
| 7月4日 | 第12戦 | 上海 | 中国 |
| 7月5日 | 第13戦 | 上海 | 中国 |
| 7月25日 | 第14戦 | 東京 | 日本 |
| 7月26日 | 第15戦 | 東京 | 日本 |
| 8月15日 | 第16戦 | ロンドン | イギリス |
| 8月16日 | 第17戦 | ロンドン | イギリス |
開催地ではフォーミュラEのシーズン5以来となる三亜(サンヤ)が復帰した。シーズン12カレンダーに中国第2戦を追加し、史上最大規模のカレンダーとなった。
カレンダーはシーズン前に全18戦を予定していたが、17戦となり、第11戦の中国・三亜から上海、そして日本とアジアラウンドが5戦続けて行なわれることになった。

またドライバーが未定となっていたジャガーチームには、シーズン11でポルシェワークで走っていたベテラン、アントニオ・フェリックス・ダ・コスタがキャシディが抜けたポジションに入った。
ポルシェ・ワークスではダ・コスタの代わりに、ニコ・ミュラーが入りパスカル・ヴェアラインとの2台体制で挑む。
クプラキロでは、20歳の新鋭ぺぺ・マルティと契約し、ダン・ティクタムとの2台体制となる。ぺぺはスペイン出身で、レッドブル。ジュニアチームのメンバーだ。2024年はF2カテゴリーで走行し、今季F1で大ブレイクしたレーシング・ブルズのアイザック・ハジャーとチームメイトだった。シーズンは優勝1回、表彰台4回でランキング14位だった。
チーム&ドライバー
| 1 | アンドレッティ | ジェイク・デニス | フェリペ・ドルゴビッチ |
| 2 | DSペンスキー | マキシミリアン・ギュンター | テイラー・バーナード |
| 3 | エンヴィジョン | セバスチャン・ブエミ | ジョエル・エリクソン |
| 4 | ジャガー | ミッチ・エバンス | アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ |
| 5 | クプラキロ | ダン・ティクタム | ぺぺ・マルティ |
| 6 | ローラ・ヤマハアプト | ルーカスディ・グラッシ | ザネ・マローニ |
| 7 | マヒンドラ | ニック・デ・フリース | エドアルド・モルタラ |
| 8 | シトロエン | ニック・キャシディ | ジャン・エリック・ヴェルニュー |
| 9 | タグホイヤーポルシェ | パスカル・ヴェアライン | ニコ・ミュラー |
| 10 | ニッサン | オリバー・ローランド | ノーマン・ナト |

今季はディフェンディングチャンピオンのニッサン、オリバー・ローランドとノーマン・ナトによるコンストラクターズも期待され、また初参戦となるシトロエンにはニック・キャシディが乗る。さらに新人のフェリペ・ドルゴヴィッチやぺぺ・マルティらの活躍、そしてベテラン勢との戦いはどうなるのか。GGen 3 EVOラストシーズンは12月6日、ブラジル・サンパウロで開幕する。













