2023年8月7日、英国ゲイドン・ジャガーTCSレーシングは、Gen3の2年目を迎えるABB FIAフォーミュラE世界選手権の2024年シーズンに向けたドライバーラインアップを発表した。
ミッチ・エバンスとは複数年の契約を延長し、さらにニック・キャシディが新たに加わる。ニュージーランド出身のミッチ・エバンスの2023年シーズンは、4度の優勝、7回の表彰台、3回のポールポジションで過去最高のポイントを獲得し、年間ドライバーズ・ランキング3位を獲得した。
過去7年間で10勝、表彰台25回、ファステストラップ8回、 ポールポジション6回、チャンピオンシップポイント733点を獲得し、さらに、3シーズン連続でタイトル争いを最終戦まで繰り広げている。
2024年シーズンから新たにチームに加入するニック・キャシディは、エバンスと同じく ニュージーランド出身で、幼い頃からレースを始め、カート、フォーミュラ・トヨタなどのカテゴリーでミッチ・エバンスとチームメイトとして競い合った経験があるという。
2008年にフォーミュラ・ファースト・ ニュージーランド・シリーズで優勝デビューを飾ると、その後はFIAフォーミュラ3ヨーロッパ選手権とルノー2.0 選手権に参戦し、ニュージーランドとヨーロッパでレースの基礎を磨き、その後日本へとフィールドを移した。
トヨタのドライバーとして、2015年には全日本F3選手権、2019年にはスーパーGT選手権とスーパーフォーミュラにおいて年間チャンピオンを獲得。
その後、2020年よりエンヴィジョン・レーシングのドライバーとしてフォーミュラEに参戦し、2022年にはニューヨーク E-Prixで初優勝を飾っている。
2023年シーズンは、「I-TYPE 6」を駆るエンヴィジョ ン・レーシングが年間王者となり、ニック・キャシディは年間ドライバーズ・ランキング2位と、チーム の優勝に大きく貢献した。
ミッチ・エバンスとニック・キャシディの戦績を合わせると、通算15勝、37回の表彰台、11回のポー ルポジション、1076ポイントとなり、最強のドライバーラインアップとなるわけだ。
2024年のABB FIAフォーミュラE世界選手権は、2024年1月13日にメキシコ・シティで開幕。 世界各都市の中心部にあるストリート・サーキットで、全17戦のレースが予定されている。
ジャガーTCS レーシングドライバー、ミッチ・エバンス(#9)
「2016 年からジャガーTCS レーシングと一緒にやってきて、この良好なパートナーシップを継続す るという選択は自然な流れでした。この 7 年間、信じられないような瞬間をいくつも経験してきたの で、次のステージをチームとともに紡いでいけることを楽しみにしています。ジャガーのためにレースをし、 JLR の“REIMAGINE”戦略において、チームとともに重要な役割を果たせることを誇りに思います」
ジャガーTCS レーシングドライバー、ニック・キャシディ(#37)
「2024 年シーズンよりジャガーTCS レーシングチームに加わることになり、とても興奮しています。 2023 年はこれまでで最も成功したシーズンであり、再び『I-TYPE 6』のステアリングを握り、ポイン ト、表彰台、優勝を目指して戦うのが待ちきれません。ミッチとは子どもの頃からお互いを知ってい て、何度もレースで対戦してきました。チームメイトとして一緒にレースができることを誇りに思いま す。そしてモータースポーツ界の勢力図においてニュージーランドの存在を示し続けたいと思っています」
関連記事:フォーミュラEシーズン9
https://autoprove.net/tag/formula-e-season-9/
フォーミュラE全シーズン
https://autoprove.net/race-event_campaign/formula-e/