2022年9月28日、ハンコックが来シーズン(シーズン9)からABB FIAフォーミュラE世界選手権の独占テクニカルパートナーおよびタイヤサプライヤーになると発表した。
これまでシーズン1からシーズン8まで一貫してフランス・ミシュランタイヤがワンメイク供給してきたが、昨シーズンで契約が終了。来年2023年の開幕戦から韓国・ハンコックが全チームにタイヤを供給する。
ハンコックは、オーストリアのスワロフスキー・クリスタル・ワールドで開催されたイベントで、新開発のハンコックiONレースタイヤを、フォーミュラE代表、国際メディアに正式に発表した。
この新タイヤは、レースシリーズとの密接な協力のもと、モータースポーツの性能を損なうことなく、特にフォーミュラEとe-モビリティの将来の持続可能性のニーズを満たすことを目的として開発。第3世代のフォーミュラEレースカーに合わせたこの新しいタイヤは、その30%近くがサステイナブルマテリアルでできている。フォーミュラEチームは現在、さらなる省資源化のために、ドライとウェットの両方のコンディションで使用できるタイヤとしている。
さらに、このタイヤは耐久性に優れていることも、先駆的な取り組みのひとつで、レース終了後、すべてのタイヤを完全にリサイクルし、チャンピオンシップを可能な限り持続可能なものにするとしている。
2023年1月14日に開催されるメキシコシティE-Prixで、新しいGen3時代の最初のレースとして、4万人の観客がグランドスタンドを埋めることが予想されている。
ハンコック・タイヤ&テクノロジーの社長兼CEOである李洙洙(イ・スール)氏は、次のように述べている。
「私たちハンコックは、3年前に、世界で最も先進的かつ近代的で持続可能なレースシリーズであるフォーミュラEの公式テクニカルパートナーおよびタイヤサプライヤーになることを決定しました。ハンコックブランドの哲学と、ますます持続可能な未来に向けた我々の戦略的方向性は、フォーミュラEの精神とDNAも反映しています。我々は共に、今後数年間にわたり、現代のモータースポーツの発展に大きく影響する前進を遂げていきます」