【フォーミュラE】シーズン8 第9戦ジャカルタ ジャガーのエバンスが今季3勝目

フォーミュラEシーズン8 第9戦インドネシア・ジャカルタ。2022年6月4日(土)ミッチ・エバンス(Jaguar TCS Racing)は、ジャカルタE-Prixでジャン-エリック・ベルニュー(DS TECHEETAH)とエドアルド・モルタラ(ROKiT Venturi Racing)の接近戦を制し、今季3勝目を挙げた。

Jaguar TCS Racingのミッチ・エバンス選手

インドネシアでのフォーミュラEデビュー戦となったこのレースには、インドネシア大統領のジョコ・ウィドド氏とジャカルタ知事のアニス・バスウェダン氏が来賓として出席。グランドスタンドには数千人のファンが集まり、レース中、すべてのマシンが走り抜けると大きな歓声が上がっていた。ジャカルタEグランプリには、延べ6万人以上のファンが集まった。

レースのハイライトでモルタラは、31周目の7コーナーで後方から猛然と追い上げ、首位のベルニューに追いついた。モルタラはエバンスとベルニューの争いに加わるも、エバンスは5分以上のアディショナルタイムで2人を引き離しにかかった。エバンスはベルニュー、モルタラをリードしてゴールするものの1秒以内の僅差で優勝を勝ち取った。

ランキングトップのストフェル・バンドーン(メルセデスEQ)は3度の追い上げで5位となり、ドライバーズ選手権でのアドバンテージをわずかながら保持することができた。この結果、ドライバーズランキングは2位ベルニューと5点差、モルタラと7点差、エバンスは12点差の4位となった。

チームランキングではメルセデスEQは186点で首位をキープ。2位にDS TECHEETAHが170点、3位ROKiT Venturi Racingが169点の、こちらも僅差となっている。注目の日産e.DAMSは13点の8位と低迷したままだ。

エバンスがベルニューとモルタラとの接近戦を制した

JAGUAR TCS RACINGの#9MITCH EVANSのコメント

「大変だった。ただ、最後に勝てたのは嬉しかった。前戦はタフなレースだったけど、セットアップやシステムに多くの労力を費やしたが、チームは僕に必要なものを与えてくれ、結果を出してくれた。JEVとのバトルは終盤までもつれ込み、このまま逃げ切れると思ったけど、彼を抜いたとたんにリヤタイヤがだめになってしまった。ちょっと熱くなってしまったけど、何とか仕事をやり遂げることができた」

「今日は良い結果が必要だった。でも明らかに、新しいコース、新しい気候、新しいものばかりで、どうなるか本当にわからない。だからこの結果にはとても満足している。決して楽な戦いではなかったけれど、また巻き返すことができた」とコメントしている。

DS TECHEETAHの#25JEAN-EERIC VERGNEのコメント

「いいレースだった。ミッチとジャガーの速さには脱帽です。気温の関係でもっとエネルギーを節約しなければならなかったので、何が起こったのか理解する必要がある。とにかく2位は良かったし、ポイントも獲れたので、この調子で残りの選手権を戦っていきたい」

ROKiT VENTURI RACINGの#48EDOARDO MORTARAコメント

「ジャカルタで良いレースウイークエンドを過ごすことができました。予選はとても良かったし、レースはインテリジェントで、気温が高くて大変だった。タイヤとバッテリーを管理するのは、簡単ではなかったけど最後は何とかなった。彼らが先頭で戦っているのが見えていて、僕もその中に入っていた。JEVに何か仕掛けてフリーなポジションを獲得したいと思っていたが、残念ながらそれはかなわなかった。でもまた表彰台に上れたので、とてもうれしい」

「0.0%のエネルギーでゴールし、さらにある時点では温度管理も必要で、ある数値を超えるとパワーが落ちてしまう。ミッチにはエネルギーがあり、僕にはもう少し余裕があったが、残念ながら彼をパスすることはできなかった」

ABB FIAフォーミュラE世界選手権の第10戦は、7月2日(土)に開催されるモロッコ・マラケシュで開催される。

COTY
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