ABB FIAフォーミュラE世界選手権シーズン8がいよいよ開幕する。1月28日(金)と29日(土)に、サウジアラビアのディルイーヤのユネスコ世界遺産の壁の周りでシーズン8オープニング2ラウンドが開催される。11チーム22名のドライバーの参戦で、今シーズンは史上最大の16レースカレンダーになっている。
改正された規則
シーズン8から、フォーミュラEレースでは、45分プラス1ラップのレース中にセーフティカーまたはフルコースイエローが発生した場合に、最大10分の時間を追加できるようになった。
フォーミュラEのGen2マシン最後のシーズンとなる今季では、ドライバーは、レース中にシーズン7の200kWから220kWの電力が利用できるように変更。アタックモード中の電力も235kWから250kWに変更されている。
暗闇の中でのダブルヘッダー
開幕戦のフォーミュラEは、ナイトレースで始まり、リヤド・ストリートサーキットで持続可能なナイトレースの夢を実現している。
高速でLEDが流れる2.49kmのサーキットは、最新の低電力LEDテクノロジーによって照らされ、これらは、非LEDユニットと比較してエネルギー消費を最大50%削減し、持続可能な方法で供給されるバイオ燃料発電機から電力が供給されているのだ。
チームスタンディング
FE世界チャンピオンのニック・デ・ブリーズとメルセデス-EQは、ドライバーズとチームのディフェンディングチャンピオンを守ることを目指す。ドライバーラインアップで変更はないが、今シーズンは、新しく元F1レーサーのアントニオ・ジョビナッツィがリストに入った。
ミッチ・エヴァンスとサム・バードはジャガーTCSレーシングで変更なし。DSチータは、ジャン=エリックベルニュがアントニオ・フェリックス・ダ・コスタと参戦する。
エンヴィジョン・レーシングはロビン・フラインス、ニック・キャシディで日本にファンの多いキャディディの活躍に期待が膨らむ。アバランチ・アンドレッティはジェイク・デニスとグリッド上で唯一のアメリカ人ドライバー、2019インディライツチャンピオンのオリバー・アスキューが参戦する。
ROKiTベンチュリーレーシングは、昨年の準優勝者であるエドアルド・モルタラと、今シーズンはルーカス・ディ・グラッシと合流する。TAG Heuer Porsche Formula Eチームの全ドイツのラインナップは、パスカル・ウェーレインとアンドレ・ロッテラーが、そしてマヒンドラ・レーシングでは日産から移籍したオリバー・ローランドとBMWの撤退によりアレクサンダー・シムズが参加。
同じくBMWのマクシミリアン・ギュンターは、2015/16チャンピオンのセバスチャン・ブエミとともに日産e.damsに乗り換え、ドラゴン/ペンスキー・オートスポーツは、F1から新たにアントニオ・ジョビナッツィを獲得し、イタリア人はセルジオ・セッテ・カマラと共に参戦。
注目の中国チーム NIO 333では、オリバーターベイに、複数のマカオグランプリ優勝者と現在のFIAフォーミュラ2チャンピオンシップのフロントランナーであるダン・ティクタムが加わる。