2020年8月5~13日、パナソニック・ジャガー・レーシングは、ベルリンのテンペルホーフ空港跡地のサーキットで4か月ぶりに開催されたABB FIA フォーミュラE選手権2019/2020シーズンファイナル(第6~11戦)に参戦しました。
久々のレースとなった第6戦では、序盤は静かな滑り出しを見せたものの、終盤にかけては激しい展開。ミッチ・エバンスは後半にヴェンチューリのモルタラに接触後、マキシミリアン・ギュンター(BMW i アンドレッティ・モータースポーツ)がジャガー「I-TYPE4」に衝突し、ポイント獲得を逃します。
一方ジェームス・カラドは、パワートレーンを交換したことで、24位からのスタートと10秒のストップ&ゴーの降格ペナルティを受け15位でフィニッシュしました。
第7戦では、ミッチ・エバンスが初となるファンブーストを獲得。しかしながら17位から浮上したミッチ・エバンスは12位でフィニッシュ。ポイント獲得はなりませんでした。
第8戦、ミッチ・エバンスは積極的な攻めの姿勢を見せてレース最速ラップを記録し、19位から9位へと大きく順位を上げ、ポイントを獲得。
第9戦、好調なミッチ・エバンスはスーパーポールをわずか0.15秒差で逃したものの、7位に入賞しポイントを獲得。ドライバーズ・ランキングは6位にまで上げました。
第10戦、FIA WEC世界耐久選手権に出場するためベルリンをあとにしたジェームス・カラドの代わりに、リザーブ・ドライバーであるトム・ブロンクビストが出走し、スーパーポール・シュートアウト・セッションに出場し素晴らしいデビューを飾りました。
決勝レースでは第6グリッドからスタートしてレースの大半をポイント獲得圏内で走行するも、12位でフィニッシュ。ミッチ・エバンスは、13番グリッドからスタートとなるも堅調に順位を伸ばし、7位でフィニッシュしてポイントを獲得しました。
第11戦、ミッチ・エバンスは23位からのスタートで11位でフィニッシュし、最終のドライバー・ランキングは7位となりました。今シーズン前半は、メキシコシティで圧倒的な力を見せてフォーミュラE2度目の優勝を飾り、サンティアゴでも表彰台に上るなど、パナソニック・ジャガー・レーシングとミッチ・エバンスにとって好調でした。
次レースは、2021年1月16日にチリのサンティアゴで開幕するABB FIAフォーミュラE世界選手権シーズン7となり、ミッチ・エバンスと、複数のレースで優勝歴を誇るサム・バードがジャガー「I-TYPE 5」で参戦します。
ドライバー、ミッチ・エバンスのコメント
「最終レース、23番グリッドから11位までの大きな追い上げでした。せわしない戦いでだいぶ疲れを感じています。私もチームもできる限りの最善を尽くしました。もし最後の6レースが、自分にとってもジャガー『I-TYPE 4』にとっても得意なメキシコで開催されていたら、と考えてしまいます。上位を狙える順位でベルリン戦に臨んだだけに残念ですが、来年はもっと強くなって戦いに臨みます。応援してくださった皆さん、ありがとうございます。来シーズン、またお会いしましょう。」