フォーミュラE シリーズチャンピオンは2年連続のヴェルニューと日産ブエミがシーズン2位獲得

フォーミュラEシーズン5 2018/19

最終戦

2019年7月14日、アメリカ・ニューヨークで行なわれたフォーミュラEシーズン5 2018/19の最終戦でDSテチータのジャン・エリック・ヴェルニューが2年連続のシリーズチャンピオンを獲得した。レースはエンビジョン ヴァージンレーシングのフラインスが優勝し、日産のセバスチャン・ブエミは4戦連続の表彰台を獲得。そしてシーズンチャンピオンシップでも2位に入った。

DSテチータのヴェルニューがシーズン5のシリーズチャンピオンに輝いた
DSテチータのヴェルニューがシーズン5のシリーズチャンピオンに輝いた

チャンピオンシップ争い

日産のブエミは前日のRd12で初優勝。そして最終戦は2位フィニッシュし、シーズンランキング2位を獲得

前日に行なわれた第12戦は大荒れの展開になり、日産のブエミがシーズン初優勝を飾っている。この時点で、翌日の最終戦は、ポイントリーダーのヴェルニューは8位以内でシリーズチャンピオンが確定し、2位アウディのディ・グラッシ は優勝が絶対条件。3位は終盤にきて調子を上げていたパナソニック・ジャガーのミッチー・エバンスは、優勝とファステストラップによるポイント加算というのがシリーズチャンピオンの条件という厳しい状況になった。

最終戦は前日とは違って、比較的落ち着いたレース展開になった。しかし、レギュレーションでアタックモードがこれまでレース中2回だったものが、この最終戦では3回に増えていた。そのためチームはシミュレーションのやり直しなどが迫られたはずだ。

Rd7でシーズン初優勝したミッチー・エバンスはポイントを確実に稼ぎ、最終戦でチャンピオン争いに加わった
Rd7でシーズン初優勝したミッチー・エバンスはポイントを確実に稼ぎ、最終戦でチャンピオン争いに加わった

周回数が決められていない45分プラス1周のレースは、レース距離が不明。そのためエネルギーマネージメントの難しさがある中で、アタックモードの回数が増えるということは、バッテリーの消耗も2回のシミュレーションとは異なるわけで、電欠の不安も出てくるはずだ。しかし、実際のレースではそうした問題は一切なく、全車アタックモードを3回使いレースを盛り上げる展開ができていた。

ブエミの急浮上

決勝レースはいつものレースよりイエローコーションは少なく、またセーフティカーの導入も1度だけで、比較的クリーンなレース展開となった。

スタートポジションはシムス、フラインス、ブエミ、バード、ヴァンドーン、アプト、ローランドという順で、チャンピオンシップを争うヴェルニュー、ディ・グラッシ、エバンスともに中段にポジションしてレースが開始された。

ブエミは予選3位から2位へポジションアップし、フラインスとシムスとトップ争いをする
ブエミは予選3位から2位へポジションアップし、フラインスとシムスとトップ争いをする

レースは終始シムス、フラインス、ブエミがトップ3を維持し、チャンピオンシップを争うディ・グラッシ、エバンスはアグレッシブに上位進出を狙っている。またヴェルニューは目の前を走るディ・グラッシについていけばシリーズチャンッピオンが獲得できるため、トラブルに巻き込まれないように慎重にディ・グラッシについていくレース展開をしていた。

残り21分の時点でシムスをフラインスが交わし、トップが入れ替わる。ディ・グラッシ、エバンス、ヴェルニューは8位前後でヴェルニューのチャンピオンの可能性が高くなっていく。

残り6分のところでエバンスが6位に浮上するものの、優勝までは遠い位置。そうしたポジションでありながら、最終ラップ、エバンスとディ・グラッシが絡みリタイヤする場面があり、ヴェルニューのチャンピオンが確定した。

最終戦はフラインスがシーズン2勝目。シーズン4位を獲得した
最終戦はフラインスがシーズン2勝目。シーズン4位を獲得した

レースはフラインス、ブエミ、シムス、バード、アプト、ローランド、ヴェルニューの順でゴール。

その結果、シリーズチャンピオンはヴェルニューが2年連続、2位ブエミ、3位ディ・グラッシ、4位フラインス、5位エバンス、6位ダ・コスタ、7位アプト、8位ロッテラー、9位バード、10位ローランドというシーズンランキングになった。

チームランキングでは1位DSテチータ、2位アウディスポーツ アプトシェフラー、3位エンビジョン ・ヴァージンレーシング、4位日産e.damsという順でシーズン5を終えた。

フォーミュラEシーズン5 2018/19

ページのトップに戻る