2018年7月6日、自動車技術会は「第16回 全日本学生フォーミュラ大会」を9月4日〜9月8日の5日間にわたり静岡県・エコパ(小笠山総合運動公園)で開催すると発表した。
全日本学生フォーミュラ大会は、学生の自作フォーミュラカーを使用した競技で、技術力を競う年に1度の全国大会だ。欧州、北米ではイギリス、ドイツ、オーストラリア、東南アジアの各国などで共通のマシン規格で開催されており、国際的な競技会になっている。
その目的は、自動車関連企業で活躍できるような技術系の人材育成であり、モノ作りを通じて技術の理解を深め、実践的な能力を養い、より高いレベルに意欲的に取り組むためのレーシングカー開発プロジェクトだ。
マシン作りのレギュレーションは、年間1000台を生産するベンチャービジネスを想定し、製品企画、設計、製作、実走行での性能実証を行なうことで、内燃エンジン・クラスは710cc以下の4サイクル・エンジンを搭載し、EVクラスは600V以下、出力80kW以下のモーターを搭載する。
今回は、内燃エンジン・クラスが109チーム、EVクラスが29チーム、合計138チームと過去最多の参加申し込みがあり、書類審査を経て98チームが出場する。参加チームは2017年より20チーム増加で、その増加分の19チームが海外からの参加だ。
中国からは過去最多の12チームから参加申し込みがあり、6チームが出場。この中には中国学生フォーミュラEVクラスの上位成績校の広東工業大学、中南大学、同済大学、ハルピン工業大学が含まれている。またヨーロッパの強豪校、グラーツ・ヨアネウム応用科学大学チームが2年ぶりに遠征してくる。
■第13回 全日本学生フォーミュラ大会・開催概要
・日程:9月4日〜8日
・場所:小笠山総合運動公園・特設会場(静岡県 掛川市)
・公式サイト:http://www.jsae.or.jp/formula/jp/
・問合わせ先:大会事務局(Email: formula@jsae.or.jp)