2013年2月7日〜10日にスウェーデンとノルウェイの国境地域で開催された世界ラリー選手権(WRC)第2戦、スウェーデンラリーは10日にゴールを迎え、VWポロWRCを駆るセバスチャン・オジェが優勝を飾り、VWモータースポーツチームにとって開幕第2戦目で早くも初勝利を成し遂げた。
スウェーデンラリーは、WRCシリーズ全13戦の中で、この1戦だけが完全なスノーラリーとして知られている。ポロWRCのステアリングを握るオジェは、シトロエンDS3 WRCを駆る王者、セバスチャン・ローブと最初から激しい接戦を演じたが、オジェがより多くのSSでトップタイムをマークするなど、ローブの追撃を振り切り41秒8の差を付けて優勝を果した。
また、オジェ、ローブともにフランス人で、この二人が1-2位となり、これまでスカンジナビアン・ドライバーが圧倒的優勢だったスウェーデンで初となるフランス人選手のワンツーフィニッシュとなった。なおローブは、今後出場を予定しているラリーは、アルゼンチンとフランスの2戦のみとされ、チャンピオン争いでVWチームが俄然優位に立つことになった。
3番手争いは、フォード・フィエスタRS WRCのオストベルクとVWポロWRCのラトバラ選手のきわどい接戦となったが、最終的にオストベルクが3位の座を獲得した。
■FIA 世界ラリー選手権 第2戦スウェーデンラリー 結果
1位 S.オジエ(VW) 3時間11分41秒9
2位 S.ローブ(シトロエン) +41秒8
3位 M.オストベルグ(フォード) +1分24秒5
4位 J.ラトバラ(VW) +1分30秒6
5位 T.ヌービル(フォード) +5分06秒4
6位 J.ハンニネン(フォード) +5分43秒1