フェラーリは2012年2月15日、昨年から開催されている458チャレンジによるワンメイクレース・シリーズ「フェラーリ・チャレンジ・トロフェオ・ピレリ アジアパシフィック 2012」の開催カレンダーを発表した。今年から開催国として日本とシンガポールが新たに加わり、開幕戦の決勝は3月18日に三重県の鈴鹿サーキットで行われる。
「フェラーリ・チャレンジ・トロフェオ」は1993年にイタリアとヨーロッパの2シリーズが開始され、翌94年には北米シリーズも加わっている。そして4つ目のシリーズとして、アジアパシフィックでも2011年から開催。2年目を迎える今年は日本のほかにシンガポールでも初開催され、中国(上海で2回)とマレーシア(セパン)と合わせて全5戦が予定され、フェラーリのアジア市場重視の姿勢が感じられる。
6月に行われる今年2度目の上海ラウンドでは鈴鹿同様に「フェラーリ・レーシング・デイズ」も併催されるほか、第5戦は今年5回目となるF1シンガポールGPのサポートイベントとしての開催となる。熱帯の大都会の公道を全開で走るフェラーリのスポーツカー軍団ということで、注目を浴びることは必至だ。
さらに世界最終戦となる第6戦はヨーロッパ(サーキットは現時点では未定)で行われるフェラーリ・ワールド・ファイナルズとなる。ここではアジアパシフィック、ヨーロッパ、北米の3シリーズの参戦ドライバーたちが集結し、ワールド・タイトルをかけて戦うことになっている。
2011年に始まったばかりのアジアパシフィック・シリーズだが、エントリー数は昨年より増えているとのことで、鈴鹿での開幕戦には少なくとも25台を超える「458チャレンジ」ドライバーのエントリーが見込まれている。ちなみに初年度に参加したドライバーの国籍は中国、香港、台湾、日本、シンガポールなどとなっている。昨年はシリーズ4位の林選手が日本人最高位だったが、日本勢の活躍にも期待したいところだ。
なお本サイト既報の通り、3月16日から18日まではシリーズの開幕戦と同時に、フェラーリ・オーナーを対象としたフェラーリ・ジャパン最大のイベント「フェラーリ・レーシング・デイズ」も開催される。同イベントでは一般のファンも観覧が可能で、F1マシンのオーナーが走行する「F1クリエンティ」、サーキット走行専用車「FXX」や「599XX」のデモンストレーション走行など、さまざまなサーキット・プログラムが披露される予定だ。
■フェラーリ・チャレンジ・トロフェオ・ピレリ アジアパシフィック2012 開催日程
第1戦=3月17日〜18日
日本/鈴鹿サーキット(フェラーリ・レーシング・デイズ)
第2戦=4月28日〜29日
中国/上海国際サーキット
第3戦=6月9日〜10日
中国/上海国際サーキット(フェラーリ・レーシング・デイズ)
第4戦=8月31日〜9月1日
マレーシア/セパン・インターナショナル・サーキット
第5戦=9月22日〜23日
シンガポール(F1シンガポールGPサポートイベント)
最終戦=12月(日程未定)
ヨーロッパ/フェラーリ・ワールド・ファイナルズ(サーキット未定)
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