【広島市交通科学館】幻のロータリーエンジン搭載高級車「マツダS8P」が初公開中

広島市安佐南区にある広島市交通科学館では、企画展「あこがれの国産車?昭和40年代の名車たち?」の中で、1960年代にマツダが開発したロータリーエンジン搭載のセダン「マツダS8P」を復元して公開展示している。この企画展は同館と中国新聞社の共催で、9月4日まで開催されている。

同館によるマツダ車の復元レストア作業といえば、2008年に約30年ぶりに復活させたマツダRX500(1970年の東京モーターショー出展車)も大いに話題を呼んだ。さらに今回のS8Pは事実上の初公開ということで、マツダ車のファンには価値ある展示となっている。

このS8Pは、マツダが1960年代にコスモスポーツとともに市販を目指して開発していたモデル。デザインを担当したのはイタリアのベルトーネ社とのこと。残念ながらエンジンの開発の遅れや、予定された前輪駆動に対する技術的な問題などからお蔵入りとなった。ただし、デザインの一部は後にデビューしたレシプロエンジン搭載のルーチェに引き継がれている。

開館時間は9時から17時までで、展示室への入場は16時30分まで。入館料は大人500円、小人250円で、アストラムライン利用者には割引がある(長楽寺構内の利用証明書持参のこと)。ちなみにこの企画展の終了までは休館日は設定されていない。

広島市交通科学館公式サイト

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