Waymoと日本交通 本格的ロボタクシー実現のための技術基盤を発表

自動運転技術のグローバルリーダーであるアメリカのWaymo(ウェイモ)は2026年3月27日、東京で日本市場における取り組みの進展と技術基盤を発表した。

登壇したのは同社のサシュワット・パニグラヒCPO、事業開発責任者ニコール・ガベル氏に加え、パートナー企業であるGO株式会社と日本交通の関係者で、現在、東京で進行中の実証実験の現状と、商用化に向けたロードマップが示された。

左からWaymoの事業開発責任者ニコール・ガベル氏、日本交通/GOの川鍋一朗会長、Waymoの最高プロダクト責任者サシュワット・パニグラヒ氏

Waymoは現在、アメリカの10都市で完全自動運転によるライドサービスを展開しており、週50万回以上の乗車実績で、累計では3億kmを超える自律走行データを蓄積している。この膨大な公道での運用データが、Waymoの技術的信頼性を支える中核となっている。

現時点での東京における取り組みは、GOおよび日本交通との連携により進行中だ。現在は日本交通の乗務員が同乗する形での実証運用が行なわれており、東京特有の道路・交通環境である狭隘路、高密度な交通状況、複雑な交差点構造などに対する適応が進められている。

このような公道実証を通じて、Waymoの自動運転システム「Waymo Driver」は、その地域固有の交通状況や微細なニュアンスを学習している段階だ。

Waymoの自動運転の歴史

Waymoの自動運転の中核技術が「Waymo Foundation Model」であるAIベースの自動運転は、AIを活用したE2E(エンドツーエンド)技術、仮想環境と実走行データの統合学習、安全検証プロセスの継続を組み合わせることで、AIの高度な意思決定能力を実現している。

WaymoのE2E自動運転技術

特筆すべき特長は、実車走行前に仮想空間でのシミュレーションにより徹底的な安全検証を実施できる点であり、これによりリスクの大幅な低減が可能となっている。

また、リアルとシミュレーション双方のフィードバックループにより、継続的な性能向上が図られている。

Waymoのセンサー類

Waymoは、自社システムの安全性について従来比92%の向上を達成したという。これは膨大な実走行データとシミュレーションの融合によって実現された成果である。

Waymoは「安全性こそが全ての取り組みの中核」と位置づけており、日本市場においてもこの基準を維持する方針としている。

今回の説明会でWaymoは東京を国際展開の重要拠点と位置付けていることも明らかにした。東京は、世界屈指の複雑な交通環境、高度な都市インフラ、厳格な安全要求という環境があり、これらを満たすことができれば、Waymoの技術はグローバルスタンダードとして確立される可能性を持っていると考えられている。

現在、WaymoとGOおよび日本交通との協業により、東京におけるローカル知見の取り込み、法規・運用面の適合、サービス品質の最適化が進められている。

人手不足、過疎地での交通手段としてタクシー業界でも将来的な無人自動運転タクシーの実現に強い期待を示しており、日本において本格的ロボタクシーサービスの実現が近づいて来ていることが予見できる。

Waymoジャパン 公式サイト

GO 公式サイト

日本交通 公式サイト

ページのトップに戻る