国土交通省 ペダル踏み間違い事故抑止のための装置を義務化【公式動画】

国土交通省は2025年6月17日、保安基準を改正し2028年度から発売される新車に「ペダル踏み間違い時加速抑制装置」を義務付けると発表した。

「ペダル踏み間違い時加速抑制装置」は、ドライバーがブレーキペダルとアクセルペダルを踏み間違えたことによる事故を防止する安全技術で、この日本発の技術を国際基準とすることが国連自動車基準調和世界フォーラム(WP.29)で2024年11月に合意され、日本が主導する形で国際基準とされている。

2028年9月1日から販売される新型乗用車で、電気自動車を含めオートマチック・トランスミッションを採用している乗用車には、「ペダル踏み間違い時加速抑制装置に係る協定規則」に適合する装置を備えなければならない。なお、輸入車に関しては1年後の2029年からこの保安基準が適用される。

「ペダル踏み間違い時加速抑制装置」は、障害物の手前1.0~1.5mに停止状態でアクセルをフルストロークまで踏み込んだ場合に、障害物に衝突しないこと、障害物との衝突時の速度が8km/hを超えず、障害物がない状態に比べて30%以上速度が低下していることとしている。また同時に、このシステムが作動するときにはドライバーに視覚的な警報も必須とされている。

なお、「ペダル踏み間違い時加速抑制装置」機能を解除するスイッチも設置される。その場合には、機能が解除中であることをドライバーへ表示することになっている。

国土交通省 公式サイト

ページのトップに戻る