国交省、独立行政法人・自動車事故対策機構(NASVA)が実施した平成24年度(2012年度)自動車アセスメント(JNCAP:Japan New Car Assessment Program)の結果が発表され、平成24年度のテストで最も高得点をマークしたのは三菱アウトランダーで、JNCAP大賞とファイブスター賞を獲得。またファイブスター賞はカローラ・アクシオ/フィールダー、インプレッサ、レガシィ、マツダCX-5、ホンダCR-Vも獲得している。
JNCAPの衝突試験は、前面コンクリートバリア衝突55km/h、前面オフセット・ハニカムバリア衝突64km/h、側面衝突55km/h、後面衝突20km/hで行われ、車両に搭載されたダミーの受ける衝撃やボディの変形が計測される。歩行者保護性能はボンネット上面各部の頭部衝撃とフロントバンパーに脚部ダミーを40km/hで衝突させ、傷害値を記録。これ以外にシートベルト・リマインダー評価試験などの評価試験の得点も加味される。試験内容の一部ではユーロNCAPやアメリカのIIHSより項目が少ないが、世界基準での評価法を採用している。
総合評価として、乗員保護性能評価(100点満点)、歩行者保護性能評価(100点満点)、シートベルトリマインダー評価(8点満点)の合計208点満点で5段階評価を行い、総合得点が170点以上がファイブスター(5つ星)とされ、最高得点車はJNCAP大賞となる。
2012年度は、スズキ・ワゴンRカスタム/スティングレー、ホンダN-BOX、トヨタ・アクア、ポルテ/スペイド、86/BRZ、日産ノート、ラティオ、スバル・インプレッサ、レガシィ、ホンダCR-V、マツダCX-5、三菱アウトランダーの13車種(ただし、インプレッサ、レガシィ、CR-Vはメーカー委託試験)の試験が行われた。テスト車両はいずれも任意の販売店で購入するという方式だ。なおメーカー委託試験車は、衝突安全性能に自信があるため自主的に試験に加わったと考えられる。
試験結果は、三菱アウトランダーが184.6点。以下、得点順で、マツダCX-5:184.3点、レガシィ:182.9点、インプレッサ(サイドカーテンエアバッグ付):181.8点(サイドカーテンエアバッグなしは174.2点)、カローラ・アクシオ/フィールダー:178.4点、ホンダCR-V:176.7点。ここまでがファイブスター賞をで、他の車種はすべて4つ星という結果になっている。
なお、試験を受けた各車の詳細データは、JNCAP 公式サイトで閲覧することができる。