日産フォーミュラEシーズン6 ドライバー&マシンを披露

日産は100%電気自動車のレース「フォーミュラEシーズン6」のチーム体制とマシンを発表した。

シーズン6は日産のワークスカラーに変更して参戦する
シーズン6は日産のワークスカラーに変更して参戦する

日産ワークスカラーに変更

フォーミュラEシーズン6は10月中旬、スペイン・バレンシアで公式テストが行なわれ、全12チーム、24台のマシンが参加した。そして日産は、東京モーターショー2019のプレスデー前日の22日、日本でもシーズン6に向けてのチーム体制を横浜の日産グローバル本社で発表した。

マシンは着物から着想を得たというニューデザインに変更され、日産のグローバルデザインを担当するアルフォンソ アルバイサ氏は「日本の伝統と日産の優れたテクノロジーDNAを称える新しいデザインを提案しました。日産のレースを象徴する赤、黒、白の3色を着物のパターンのように重ね合わせ、ダイナミックで力強い印象を与えるデザインとしました」と説明している。

マシンはシーズン5から採用されるGen2ボディを引き続き採用し、モーター、PCU、減速ギヤ、ダンパーなどが競争領域として自由開発される。ただし、最高出力は250kWの制限枠内での開発となる。

発表会場には日産の新社長に就任する内田誠CEOも挨拶
発表会場には日産の新社長に就任する内田誠CEOも挨拶

チーム体制

日産はシーズン5に引き続き「日産e.dams」で出場し、ドライバーもセバスチャン ブエミ、オリバー ローランドの2名を継続。リザーブドライバーには日本のスーパーGTでGT500クラスを走る高星明誠も継続契約した。

左から高星明誠、マイケル カルカモ、セバスチャン ブエミ、オリバー ローランド
左から高星明誠、マイケル カルカモ、セバスチャン ブエミ、オリバー ローランド

チームはバレンシアでの公式テストで、3日間を通じて全てのセッションでベスト10に入るタイムを記録し、順調な仕上がりを見せているようだ。また、モーターはシーズン5で使っていた2モーターシステムから1モーターへと変更している。

また、日産グローバルモータースポーツダイレクターのマイケル カルカモ氏からは「参戦2年目となる今年は、デビューシーズンより難しいチャレンジもあるだろうと考えています。シングルモーターへの変更に伴い、オフシーズンには多くのやらなければならないことがありました。シーズン5で学んだすべてのことを活かしてパッケージを改良するとともに、バッテリーとエネルギーマネージメントをさらに重視していきます」と話した。

ダイレクターのマイケル カルカモ氏から今季の体制と目標が説明された
ダイレクターのマイケル カルカモ氏から今季の体制と目標が説明された

シリーズチャンピオンを目指す

セバスチャン ブエミは参戦1年目のチームにも関わらず、ドライバーズランキングで2位という好成績を収め、今シーズンの目標はシリーズチャンピオンを目指すと話している。ブエミ選手はフォーミュラEでのポールポジション獲得回数、優勝回数の最多記録を持つ実力者だ。

一方、デビューイヤーとなったオリバー ロランドは、ルーキーでありながら、ポールポジションを3回獲得する速さを見せ、今季への期待が高まるドライバーでもある。そしてフォーミュラEではレース前シミュレーションが重要視されており、リザーブドライバーの高星選手の働きも重要になる。

競争領域が詰まるリヤビューはシーズンが始まると撮影できないケースが増える
競争領域が詰まるリヤビューはシーズンが始まると撮影できないケースが増える

シーズン6はポルシェ、メルセデス・ベンツがワークス参戦を果たし、シリーズ全14戦12都市でチャンピオンシップを争うことになる。果たして日産は総合チャンピオンとなれるのか、注目だ。

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