【東京モーターショー2019】三菱 PHEVのスポーツSUVコンセプト、軽スーパーハイトワゴン・コンセプトなどを出展

三菱自動車は2019年10月3日、第46回東京モーターショー2019に、スモールサイズのPHEVのSUVコンセプトカー「MI-TECH CONCEPT(マイテック・コンセプト)」と、新型軽自動車コンセプトカー「Super Height K-Wagon Concept(スーパーハイト軽ワゴン・コンセプト)」を世界初公開すると発表した。

出展概要

また2019年3月のジュネーブ・モーターショーでワールドプレミアした「MITSUBISHI ENGELBERG TOURER(ミツビシ・エンゲルベルク・ツアラー)」も日本で初公開する。それ以外に展示される10台はすべて市販モデルの展示となる。

MI-TECH CONCEPT(マイテック・コンセプト)

マイテック・コンセプトは、コンパクト・クラス、おそらくCセグメントの、コンバーチブル2シーターのスポーツSUVコンセプトカーだ。パワートレーンはPHEVで、クワッドモーター、すなわち前後アクスルに各2基のモーターを配置した4WDとなっている。

東京モーターショー2019 三菱 MI-TECH CONCEPT(マイテック・コンセプト)

発電用のエンジンは小型・軽量のガスタービンをリヤに搭載しているのがユニークだ。ガスタービン・エンジンは、通常のガソリンやディーゼルエンジンとは違って、様々な種類の燃料に対応できるのが特長で、当然ながら合成燃料、リサイクル燃料にも適合すると考えられる。

各輪に1基のモーターを備えているため、三菱独自の技術「デュアルモーターAYC」を前輪と後輪で作動されることができ、駆動、減速のいずれでもトルクベクタリングを駆使したヨーコントロールが可能だ。

ボディ上面にはガスタービン用の給気口、リヤガラス越しにガスタービンを見ることができる
ボディ上面にはガスタービン用の給気口、リヤガラス越しにガスタービンを見ることができる

インテリアは、光センサーを用いたセンシング技術により、検知した様々な情報をフロントのAR(拡張現実)ウィンドウシールドに映し出すヒューマン・マシン・インターフェイス(HMI)を搭載。

またステアリング、加速、ブレーキ操作をサポートする運転支援技術「MI-PILOT(マイパイロット)」を搭載している。

なおブース内ではコンセプトカーを様々な角度や距離から見ることができるVR(ヴァーチャル・リアリティ)展示を行なう。VRゴーグルを使用することで、テーブル上にコンセプトカーを説明する映像が映し出され、回転、拡大、縮小、シーンの切り替えなどVRならではの様々な演出を俯瞰視点や回りこんだ視点、あるいは覗き込んだり、下から見上げたりと自由に移動しアングルを変更しながら体感できるようになっている。

Super Height K-Wagon Concept(スーパーハイト軽ワゴンコンセプト)

スーパーハイト軽ワゴンコンセプトは、2020年3月頃に発売が予想されるeKワゴン/eKクロスのスーパーハイトワゴン・モデルだ。このコンセプトカーはeKクロスと同系統のデザインを採用している。

東京モーターショー2019 三菱 Super Height K-Wagon Concept(スーパーハイト軽ワゴンコンセプト)

スーパーハイト軽ワゴンならではの広々とした居住空間を実現し、同カテゴリーに求められる性能と機能を盛り込みながら、三菱らしいSUVテイストのデザインを採用。居住空間を最大化させながら、キビキビと小気味よい走りを実現しているという。

もちろん高速道路同一車線運転支援技術「MI-PILOT」や、衝突被害軽減ブレーキシステム、踏み間違い衝突防止アシストなど「サポカーSワイド」に該当する予防安全技術を採用している。

MITSUBISHI ENGELBERG TOURER(ミツビシエンゲルベルクツアラー)

2019年3月に開催されたジュネーブ・モーターショーで世界初公開された3列シート/ミッドサイズのSUVだ。パワートレーンはPHEVで、フロントにPHEV専用の高効率な2.4Lエンジン、前後にモーターを搭載している。駆動はアウトランダーPHEVと同じシステムの4WDということになる。

東京モーターショー2019 三菱 ENGELBERG TOURER ミツビシエンゲルベルクツアラー

バッテリーの容量がかなり大きめらしく、EVモードでの航続は70km以上(WLTP)、満充電・燃料満タンの状態からの総航続距離は、700km以上(WLTP)。デザイン的にはミッドサイズSUVにふさわしい存在感を備えている。

東京モーターショー2019 三菱 ENGELBERG TOURER ミツビシエンゲルベルクツアラー

電動ドライブハウス

PHEV、あるいは電気自動車と家庭電源を接続するビークルtoホーム(V2H)のコンセプトの元で、家庭用の太陽光発電パネル、家庭用蓄電池、EV、PHEVと家庭電源を接続、コントロールするV2Hコンバーター、そして電力会社との専用契約をワンセットにしたサービスがこの電動ドライブハウスだ。

東京モーターショー2019 三菱 電動ドライブハウス

高価なV2Hコンバーター、太陽光パネル、家庭用蓄電池などはリース方式にして初期コストを抑えているのが特長だ。また電力会社との専用契約により電気代を抑えることができるのもメリットとなる。

当然だが大規模災害などで長期停電しても、PHEVと接続すれば家庭用の電力が確保することができる。将来的には電力網と接続するスマートグリッド構想にも適合できるが、現状では車両、家庭側の電力を送電網に還流させることは許されていない。

なお三菱のメイン・ブースはビッグサイト西館2ホールとなっている。

【東京モーターショー 出展概要】

東京モーターショー2019 三菱 出展概要

三菱 東京モーターショー特設サイト

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