三菱ふそうトラック・バスは2020年10月19日、キャブデザインを一新し、安全装備を充実させるなどモデルチェンジした小型トラック「キャンター」を世界に先駆けて国内で発表しました。発売は11月から順次行なわれます。
10年振りにキャブデザインを一新したキャンターは、「モダン＆ソリッド」を基本テーマに、キャンター ブランドのイメージを活かしながら、新時代のトラックをリードするフロントフェイスへと進化させています。
ふそうバスの19年型「エアロクィーン/エアロエース」、18年型「ローザ」に採用した新デザイン アイデンティティ「ふそうブラックベルト」を、新型キャンターに継承。これにより、ふそうブランドのデザイン的なアイデンティティを明確にしています。
また新型「キャンター」は、ドライバーの死角となりやすい車両左側をレーダーで監視し、対象物を感知すると警告を行なう先進安全装置「アクティブ・サイドガード・アシスト (Active Sideguard Assist)」を小型トラックでは国内初搭載しています。
「アクティブ・サイドガード・アシスト」は、走行中に車両左側の歩行者や車両をレーダーが感知し、左操舵または左折ウィンカー操作に入ると警報音でドライバーに警告し、左折時の巻き込み事故やレーンチェンジ時の危険性を抑制します。
すでに現行モデルに搭載している衝突被害軽減ブレーキ、車両安定性制御装置、車線逸脱警報装置に加え、「アクティブ・サイドガード・アシスト」の新規搭載により、ドライバーの安全運転サポートのさらなる強化を実現しています。なお今回の新型キャンターへの標準搭載により、この機能のふそうトラック シリーズへの全展開が完了することになりました。
この他に、ふそうの大型、中型、小型電気トラックで導入しているテレマティクス機能「トラックコネクト」を新たに「キャンター」に採用し、トラックの運行効率化と安全強化のニーズにも対応しています。
稼働中の車両データを用いて遠隔管理する「トラックコネクト」は、車両の位置情報や燃費、遠隔診断を通じた故障の検知などを確認できる機能です。問題発生時には、遠隔診断機能を通じてトラックから発信される車両の各種情報を24時間稼働のサポートセンターでモニタリングし、サービス提供の段取りや、予防メンテナンスなどの必要なサポートが提供されます。
さらに、新型「キャンター」は、街中での配送業務で乗り降りを繰り返すことが多い小型トラックの運転形態に対応し、スイッチを押すだけでドアの施錠、解錠ができる「FUSOイージーアクセスシステム」を全車標準搭載としています。
このシステムは、「FUSOイージーアクセスキー」をポケットの中などに入れたまま、ドアノブにあるスイッチを押すだけでドアの施錠、解錠が可能なほか、車両付近からのリモコン操作も可能。エンジン始動時にはステアリングコラムにあるエンジンスイッチを押して回すだけで作動し、乗り降りや始動、停止を繰り返す作業の効率化を図っています。
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