2014年6月13日、マクラーレン・オートモーティブは、かつてル・マン24時間レースでクラス優勝したF1 GTRの伝説を受け継ぐモデルとしてP1のサーキット専用モデルを発表した。
このサーキット専用モデルは、20年前のF1 GTRに敬意を捧げると共に、これまでで最もパワフルなモデルであることから、「P1 GTR」と名付けられ、2013年に発表したロードカー、P1の375台の生産が完了した後に製造がスタートする台数限定モデルとなる。
一般道での交通規制などの制約がないサーキットでP1 GTRは世界で最高のドライバーズカーとなるよう設計・開発され、パフォーマンス、グリップ、エアロダイナミクス、 ダウンフォースをロードカーよりもさらに向上させている。
また、想定出力1000psの極めて高性能なパワートレイン、レースで実績のあるスリックタイヤ、幅広のトレッドや多くの技術に加え、サーキットで最高のパフォーマンスを発揮させるため、よりアグレッシブな独自のデザインを採用している。
サーキット専用モデルの生産を決定したのは、P1オーナーの要望に応えてのことだという。P1 GTRモデルの価格は198万英ポンド(約3億4200万円)という飛び切りの予定価格となっており、当然ながら一人ひとりの顧客の注文に合わせたカスタム・プログラムも含んでいいる。デザイン部門やオーナー相談部門に よる専門的なコンサルティング・サービス、マクラーレン・レーシング・シミュレーターを利用できる特典、 世界でも名立たるF1サーキットで開催される P1 GTRオーナー限定の国際的なドライビングイベントに最低6回は参加できる特典も含まれている。なお、このスペシャルモデルの生産台数については現時点では未定だが、恐らく数台となる見込みだ。