【日産】電動4WD「e-4ORCE」も専用チューン エクストレイルNISMOデビュー【公式動画】

日産自動車は2025年8月21日、SUV「エクストレイル」のハイパフォーマンスモデル「NISMO」を設定し、9月24日に発売すると発表した。

日産エクストレイルNISMOの開発コンセプトは「情熱体験をもたらすグランドツーリングSUV」としている。より速く、気持ち良く、安心して走れるクルマというNISMOロードカーの理念に従い、レース技術のノウハウを生かした空力性能とデザイン性を両立したスタイリング、そして専用チューニングによる高い走行性能を実現したスポーツモデルだ。

その走りはコーナリング限界の高さ、爽快な伸びのある加速、フラットで質感の高い乗り味を追求。ダンパーにはカヤバ製のスイングバルブを日産車として初採用し、SUV特有のボディの動きの抑制とすべての乗員の乗り心地の確保という相反する性能を両立させている。

e-POWERのパワートレインは、フロントモーターが150kW(204ps)/330Nm。4WDモデルはリヤモーターが追加され100kW(136ps)/195Nmを発生する。発電用エンジンは3気筒の可変圧縮式のKR15DDT型を搭載している。

電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」はNISMO専用にチューニングされた「NISMO tuned e-4ORCE」となっている。リヤタイヤへの駆動力配分を高め、フロントタイヤをよりコーナリング性能を高めることで旋回加速時の高いライントレース性を実現。加速特性や前後駆動力配分はドライブモードごとに異なるチューニングとなり、雪道などのシーンでも安心かつ気持ちのいい走りを味わうことができる。

さらにビークルコントロールモジュール(VCM)の制御もグランドツーリングSUVのコンセプトに合わせて専用チューニングされている。ドライブモードはレスポンスと力強さ重視の「スポーツ」モードと加速の伸び重視の「オート」モードを搭載している。

NISMO tuned e-4ORCEの性能を最大限に引き出すために、タイヤはミシュランの「パイロットスポーツEV」を採用。20インチ・サイズとし、ホイールのリム幅も拡大することで操舵応答性を高めている。これらの変更に合わせてパワーステアリングも専用のセッティングになっている。

エクステリアは一目でNISMOと分かるデザインとし、同時に空力性能を向上させ、SUVらしい力強さを表現している。フロントにはグリル上部にダーククロムのアクセントを加えてシグネチャーランプとの連続感による水平基調なワイド感を強調。「NISMO」ロゴ入りのアンダースポイラーも装備している。

サイドのアンダースポイラーは、車体底面の負圧領域を拡大することでダウンフォースを強化する役割を果たし、リヤアンダースポイラーは下端をディフューザー形状としている。また、レーシングカーをイメージしたフォグランプが埋め込まれる。もちろん、これらのスポイラーにはすべてNISMOロードカー共通の赤いアクセントラインが引かれている。

MAT工法で軽量化と高剛性を両立したというエンケイ製の専用20インチアルミホイールは、センターの開口面積拡大によってブレーキの冷却効果を向上させ、車体側面の気流を整える役目も持っている。

空力性能は、各アンダースポイラーの効果などによりベースモデルと同等のCd値でありながら最大ダウンフォース量が29%向上している。

インテリアは黒を基調にレッドアクセントをあしらったNISMOロードカーでは定番のコーディネートを採用。パワーリクライニング機能やヒーター機能が付いた専用チューニングのレカロ製スポーツシートもオプションで選択できる。

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NISMO 公式サイト

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