【日産 IAA】新型「エクストレイル」をワールドプレミア フランクフルトモーターショー2013

2013年9月11日、日産はフランクフルトモーターショーでグローバルに投入するクロスオーバーSUV「エクストレイル」(アメリカでは「ローグ」のネーミングが使用される)を世界初公開した。

新型「エクストレイル」は、4WDとクロスオーバーのノウハウを駆使した新しいコンセプトのクロスオーバーSUVとしてデビューした。この「エクストレイル」は、日産のグローバルな成長を支えるモデルとして、今後190ヶ国で販売される予定だ。また、日産・ルノーアライアンスが新たに共同開発したコモン・モジュール・ファミリー(CMF)のプラットフォーム・アーキテクチャーをベースとした初めてのモデルという点でも注目される。

新型「エクストレイル」のデザインは、高い機能性やダイナミックな走りを予感させるしっかりとしたスタンスと、シャープなラインや形状によりプレミアム感を表現している。

また、グリルからエンジンフードへつながる「V-モーションシェイプ」や、ヘッドランプとリヤコンビネーションランプの点灯時に現れる「ブーメランシェイプ」など日産ブランド車に共通したデザイン要素を用いて、ボディ全体の存在感を強調している。

インテリアは広く快適な空間に、緻密に作りこまれた幾何学パターンを用いたフィニッシャー、各所に配したクロームトリムによりプレミアム感とプロテクト感を表現。シートはステッチのアクセントが施された高品質なレザー生地と、洗練されたファブリックが選択可能。広々とした室内空間で、7人乗りも選択することができる。

最大80度まで開口する後席ドアは、乗り降りのし易さだけでなく、チャイルドシートの積み降ろしも容易にできる。ボディは従来型モデルに対しホイールベースを延長し、さらにフロントシートバックの形状を工夫することで、ニースペースを広げ、セカンドシートの快適性を向上。2列目シートはリクライニングとスライドをさせることができ、3列目シートはラゲッジスペースを広く使いたいときには折り畳むことができる。それぞれ前列のシートよりも着座位置が高いシアターフロアを採用している。

■アクティブライドコントロールなど世界初の電子制御システムを搭載

新型「エクストレイル」には、日産のセーフティシールドコンセプトに基づくテクノロジーや最新の「日産コネクト」を搭載。この「日産コネクト」システムにより、ドライバーはいつでもスマートフォンを通じてインターネット接続ができる。グーグルと連携した最新のナビゲーションシステムは、天気予報からガソリンスタンド、ホテル、レストランなどの目的地検索まで、様々な情報をドライバーに提供する。

また、メーター中央に配置された5インチのTFT カラーディスプレイには、平均車速やナビゲーションの進路変更指示、オーディオコンテンツ、エコドライブのアドバイス、4WDモードでのトルク配分セッティング等を表示できる。

新型「エクストレイル」は従来型同様に電子制御4輪駆動システム「オールモード4×4-i」を採用している。「オールモード4×4-i」は、2輪駆動、オート、4輪駆動の各モードを選択することができる。オートモードでは、スロットル開度、エンジン回転数やトルク等をモニタリングし、前後に最適なトルク配分を行なう。

また、新型「エクストレイル」は世界初の「アクティブ・ライドコントロール」と「アクティブ・エンジンブレーキ」などの電子制御システムを搭載する。「アクティブ・ライドコントロール」は、車輪速をモニターすることで車体の上下の動きを推測し、車両の制御を行ない、快適な走りを生み出す。「アクティブ・エンジンブレーキ」は、コーナリング中または減速時などのエンジンブレーキが必要な時にCVTの制御を行ない、ドライバーが少ないブレーキ操作でスムースに走行することができる。

また、滑りやすく濡れた路面を走行する際に有効な「アクティブ・トレースコントロール」は、コーナリング時にドライバーが安全な軌道で走行できるようにオンボードセンサーが速度やステアリング角度、スロットル開度、ブレーキの利き具合などをモニターし、必要に応じて各車輪を制御することでアンダーステアを軽減し、思い通りのラインで走行することができる。さらに、坂道走行をサポートする「アップヒルスタートサポート(ヒルスタートアシスト)」と、「アドバンスド・ヒルディセントコントロール」も装備している。

新型「エクストレイル」は、テールゲートにプラスチックを採用するなど車両重量を減少させ、ドアミラーやエキゾーストを覆うリアパネル等の形状を工夫することで、空力性能も大幅に向上した。また、摩擦抵抗を軽減した新エンジンは、小型車並の経済性と環境性能、大型エンジン並の出力を実現し、優れたパフォーマンスを発揮するという。

 

日産公式サイト

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