日産自動車は2016年4月25日、開催中の北京モーターショー2016で新型ティーダを中国で初公開するとともに、新型マキシマを発売した。同国若者の嗜好やライフスタイルに応える商品ラインアップを強化する方針を発表した。さらに未来の電気自動車と自動運転を具現化した革新的なコンセプトカーの「日産IDSコンセプト」も出展している。
グローバルマーケティングとセールスを担当するダニエレ・スキラッチ副社長はプレスカンファレンスで、「日産が描く未来のビジョンはとてもワクワクするものです。そこではゼロ・エミッション、ゼロ・フェイタリティが実現され、人とクルマの関係が真のパートナーとなるでしょう。また『日産インテリジェント・モビリティ』は単なる“ビジョン”ではありません。これは現実になるのです」と述べた。
新型ティーダは、ダイナミックなVモーショングリルや流線型のボディといった、若者世代が好む外観デザインを採用。さらに従来型に比べてエンジンやトランスミッション、安全性能も改良・強化。室内空間がさらに広くなり、快適性も増している。
新型ティーダは「日産インテリジェント・モビリティ」の3つの領域である「インテリジェント・ドライビング」「インテリジェント・パワー」「インテリジェント・インテグレーション」のすべてを具現化。「インテリジェント・ドライビング」の領域ではエマージェンシーブレーキ/車両逸脱警報/側方車両検知警報などの安全技術を多数搭載。
次に「インテリジェント・パワー」の領域では、改良されたエクストロニックCVTやアイドリングストップシステムと連動した1.6LのHR16DEエンジン搭載により、5.3L/100kmの低燃費を実現。さらに「インテリジェント・インテグレーション」の領域では、さまざまな媒体をクルマに接続し、7インチのオーディオディスプレイを活用してインフォテインメントシステムを楽しむことができるなど、高い利便性を実現している。
また日産は、北京の清華大学との連携を強化し、「日産インテリジェント・モビリティ」とその関連技術の研究開発を進めていくことも併せて発表した。