【日産】ルークス徹底レビュー|価格・装備・広さで軽スーパーハイトワゴン市場をリード

日産の新型軽自動車スーパーハイトワゴン「ルークス」の販売が好調のようだ。2025年9月に発表し、この秋から販売が始まったが、出足は好調のようで12月の時点で2万2000台の受注という状況だ。

新型ルークスはスーパーハイトワゴンに分類される軽自動車で、2WDと4WDが用意されている。このスーパーハイトワゴンのニーズには、やはり広さ、居住空間の広さが求められていると思うが、新型ルークスはそうしたニーズに応えるようにフロントウインドウの角度を起こし、フロントスクリーン上端で100mm前傾したことで、従来よりも広々とした空間を作り出している。

特徴は全方位で見直しが行なわれており、室内長はクラスNO1の広さとなり、そしてシートにもこだわりを見せ、前後ともにゼログラビリティシートとしている。重力を感じないといった意味で、そのために後席シート座面を23mm延長し、高密度ウレタン素材と柔らかく伸びるメランジ生地を採用することで、包み込まれたような座り心地だ。実際の着座ではお尻から太もも裏が面で接触し、シートバックも面で接しているため、点での支持がなく純粋にソフトで座り心地が良いと感じるものだ。

またフロントウインドウのAピラー前方側は可能な限り細い形状としているため、より死角が小さくなり、前方視界が良くなっている。また後席からの視界も閉塞感がないようにサイドウインドウのサイズやリヤクオーターガラスの面積を拡大し見晴らしの良さが進化している。

メーターには12.3インチの軽としては最大サイズになる統合型モニターが設置され、上級モデルをイメージさせる装備を持っている。シフトレバー横にはタッチ式の操作パネルがありピアノブラックで高級感もプラスされる印象だ。

統合型モニターにはGoogleマップ、Googleアシスタント、Google playを搭載しており、また音声認識レベルも向上し、さらに室内空調など車両側の操作も一部できるようになっており、クラスを超えた装備と言えるのだ。また、専用のスマホアプリを使うことで、遠隔から車外の撮影ができたり、夏場の乗る前エアコンも作動させることもできる。さらに、近づくだけ、離れるだけでドアのロック、ロック解除が可能で、スライドドアには足の蹴り込み動作で作動する機能も搭載し、実用性、利便性は車格を超えた装備と言えよう。

運転席周りの収納もこだわったポイントとして説明しており、ドリンクホルダー内にフラップを設けサイズ違いでもガタつかないことやスマホは立てた状態で充電できるなど、細かな配慮もあり、こうなっていればいいのに、が実現している使い勝手の良さもある。

また360度ビューのセーフティアシストも充実させている。フロントワイドビューは、フロント左右の視界が塞がれているような壁があっても、カメラによって左右の状況がモニターに映し出され安全確認ができる。また3Dビューは車両を俯瞰した映像が合成されモニターに表示、さらにインビジブルフードビューという床下の画像が見える機能も搭載しているのだ。

こうした装備、機能に加えて、総合性能の中に「酔いにくいクルマ」も謳っているのだ。これは不快な揺れを抑える、不快な匂いを断つ、体圧を分散させ締め付けや圧迫のないシート、そして制限された視界を開放することなどによって、車酔いを防ぐクルマへと進化しているというわけだ。

さて、実際に試乗してみるとNA(自然吸気エンジン)とターボの両方に試乗。どちらも2WDで、横浜の市街地と首都高速を走行した。

とくにNAの静粛性が高く、しっとりとした乗り味はクラスを超える質感だと感じられ、操舵フィールも軽めでターゲットとする40代女性の好みを分析した結果が想像できる。またアクセルの早開きのセッティングは傾斜地や高速での合流を加味しての味付けということだった。

シートの座り心地も印象に残り、フロント視界の良さも運転のしやすさにつながる。乗り心地もハーシュネスも上手にいなし、しなやかなサスペンションだと感じ、登録車をライバルにおける乗り心地の良さだった。

一方のターボはエンジンの音が室内に入る。同じエンジンではあるが、なぜかターボ車のエンジン音はよく聞こえてくる。アクセルを緩めた緩加速においても音が聞こえるので、なぜ? とやや不思議な印象をもった。NAとの静粛性の違いは大きく、過給器のある、なしでこれほど違う謎はあった。

もうひとつ気になったのは試乗車に4WDがなく、全車2WDだった。じつは発表前の事前にテストコースで試乗したが、その時は4WDに試乗。ところがその4WDは振動が出ていたのだ。もっとも開発車両であり市販車両ではないので、おおきな問題ではないが、今回試乗車のリストに4WDがなかったのは少し気になるところだった。もちろん、市販される段階ではそうした課題は克服されているはずで、気にするまでもないのだが。

さて、価格はNAの最廉価モデルが167万2000円で、4WDターボのハイウエイスター+プロパイロット搭載車は236万3900円。クラスを超える装備を考慮すれば競争力の高い価格設定だと思うが、マイルドハイブリッドなどの電動化をやめている点は気になるところでもある。前型は12Vのマイルドハイブリッドだったが、機器類のコストを考えた費用対効果から、MHEVを取りやめたと思われる。

ルークス価格

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