【TAS2025】日産 趣味を補完するXトレイル、有事に対応するキャラバンなどを展示

日産自動車は2024年12月13日に「東京オートサロン 2025」に出展する4車種を発表したが、その中の3台の情報を先行公開した。

リラックスして趣味を楽しむためのエクストレイル 2台
日産は、リラックスして趣味を楽しむためのクルマとして新旧2台のエクストレイルを出展する。

現行モデルがベースの「X-TRAIL unwind concept(アンワインドコンセプト)」、先代モデルの中古車をベースにした「X-TRAIL remastered concept(リマスタードコンセプト)」だ。

これらのコンセプトカーで「X-TRAIL unwind concept」はランチリオ社製のエスプレッソマシンを搭載。「X-TRAIL remastered concept」はオーディオテクニカ監修のアナログレコード機を搭載。こだわりの趣味をクルマとともに楽しめることを強調している。

「X-TRAIL unwind concept」の車両はアウトドア向けのエアクステリア・パーツを装着し、足回りはJAOS製のサスペンションを装備。

「X-TRAIL remastered concept」も同様のコンセプトでアウトドア向けの仕様となっている。

キャラバン Disaster-Support-Spec(災害緊急時対応車両)
「キャラバン」のカスタムカー第5弾として、災害時に備える支援車両が出展される。2024年に出展した「Disaster Support Mobile-Hub」に寄せられた声を元に、より実用化を狙って入手可能なパーツを装備することで緊急用車両に仕上げ、自治体などでも配備可能にしている。コンセプトは「有事の際に数日間、災害支援活動に従事できる、購入・実現可能な『備える』キャラバン」である。

日常での使用はもちろん、大災害など有事の際に数日間、災害支援活動できるような能力を与えられているのだ。なお、この仕様は現行モデルだけではなく、中古車をベースとしても災害支援車両に仕上げることができるように配慮されている。

災害時の想定シーンは、本社の支援部隊2名が現地入りし、被災した支店の活動再開をサポートする。ホテルは稼働していないため車内で食事や寝泊まり、事務作業を行なう。通信、電気が途絶えている状態だがネットを繋げて情報収集や会議を行なう、などができる。

カスタマイズのためのパーツはエクステリアは日産純正用品をメインに、インテリアの照明、電装類も日産純正部品、オプション部品を使用している。サスペンションは参考出品となる専用仕様だ。

そしてリーフのEVバッテリーを流用した大容量ポータブル・バッテリー、ソーラーパネル、折りたたみベッド兼ラック、ネット通信を確保するための「スターリンク受信キット」が災害時用の専用装備となっている。

コンポーネンツのレイアウトは、2列めシート部は車外に展開可能なスライド棚を装備し、車外へ棚を引き出した後はオフィス空間になる。ラゲッジ部はポータブルバッテリー等を収納する棚の天板を展開することで就寝用ベッドになる。ラゲッジのフロアには重い荷物の積み下ろしを容易にする低抵抗素材を採用している。

ルーフには角度調節が可能なソーラーパネル固定具、スターリンク通信アンテナ固定具を装備。そして車外ではスライドドアガラスの電子表示による最新情報の発信や、スマートフォンの充電、折り畳み個室での着替えなどが可能だ。

供給電力は大容量のポータブル・バッテリーを使用することで、電力網が切断された状態でも十分に車両で活動できるようになっている。

もちろん、これらの災害用の装備、搭載物を降ろすことで、日常使いも可能な車両となっていることも特長である。

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