日産 特別仕様車「キャラバン MYROOM」は自分の部屋ごと移動できる新カテゴリーモデル

日産自動車は2023年10月11日、車中泊やテレワークの場所として提案する「キャラバン MYROOM(マイルーム)」を発表し、期間限定の特別仕様車「キャラバン MYROOM Launch edition」の受注を開始した。

独自のMYROOM専用オプションを標準装備するLaunch editionのデリバリーは2024年2月以降が予定されている。なお、今回発表の「キャラバン MYROOM」の発売は2024年夏が予定されている。

「キャラバンMYROOM」は、2023年で誕生50周年を迎えた「キャラバン」をベースに、自然に触れて安らげる空間がほしい人々のために、そして自分のお気に入りの部屋ごと自然の中に持ち込んで、リラックスできるクルマとして開発したモデルだ。

これまでにない新たなカテゴリーのクルマを目指し、従来のキャンピングカーに比べ扱いやすく、低価格であることも訴求点になっている。

インテリアには木目をふんだんに使うことで「クルマの内装感」を徹底的に消し、シンプルでミニマルなデザイナーズホテルのような洗練された趣を実現。ベッドとテーブルを組み合わせることで、リビングルームモードやベッドルームモード、ダイニングルームモードと、車内を自在にアレンジすることができる。

「キャラバンMYROOM」のベースは「キャラバン グランド・プレミアム GX」で、ボディタイプはロングボディ/標準ルーフ、ボディ幅は標準で5人乗り、最大積載は750kgとなっている。駆動方式はFRと4WD。また搭載エンジンは、2.0Lのガソリンエンジン(QR20DE型:130ps/178Nm)と、2.4Lのディーゼルエンジン(4N16型:132ps/370Nm)を設定。またトランスミッションは7速ATが組み合わされる。

内装は2列シートとなっており、2列目の2 in 1シートは、用途に合わせて簡単にシートをアレンジすることができる。自動車業界初となる、シート表裏で硬さが異なるクッションパッド構造を採用しており、乗車して通常の移動時には程よい硬さで乗り心地を追求し、駐車時には後部座席側を反転させて使用。すると柔らかなソファーのような座り心地となっている。

車中泊用のベッドは、折りたたみベッドと、跳ね上げベッドの2つのパターンから選択できる。どちらもヘリンボーン生地を使用し、シンプルながらもリッチなクオリティを表現。跳ね上げベッドは、ワンアクションでベッド展開をすることができ、手を放してもしなやかに倒れ、手を挟むことなくベッドにすることができる。折りたたみベッドは2分割になっているため、自由なアレンジが可能だ。

また、スライドテーブルは、好きな位置で固定したり、取り外したりすることができ、用途に合わせた活用ができる。2 in 1シートやスライドテーブルを活用することで、部屋にいるかのようなリラックスした空間を生み出すことができる。

エクステリアは、ブラックグリルやブラック・ドアハンドル、ブラックドアミラー、ブラックスチールホイールなど、専用パーツを揃えることで外観の印象を引き締め、MYROOMのオリジナル性をアピール。

リヤクォーターウインドウとバックドアには、ディーラーオプションでMYROOM専用ステッカーを設定。ボディカラーは本モデルの専用色であるサンドベージュ/ホワイトの2トーンを始め、4色をラインアップしている。

なお、電気自動車「リーフ」で使用されていたバッテリーを再利用して開発した「ポータブルバッテリー from LEAF」からMYROOMに給電することで、電源のない場所にでも車内のAC/100V電源を活用でき、住宅の部屋と同じように過ごすことができる。

Launch editionは特別装備として、車内カーテン、ウッドブラインド、AC/100V電源、スポット照明付きの木目調ルーフパネル、映像を投影できるロールスクリーン、ルーフサイド間接照明が標準装備される。また、カーテンと同じ生地で制作した「キャラバン MYROOM」オリジナルクッションも付属している。

キャラバン MYROOM Launch edition 価格

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