日産自動車は2022年2月28日、「キャラバン」ディーゼル車をマイナーチェンジし、4月下旬に発売すると発表した。
キャラバンは2021年10月にガソリン車をマイナーチェンジしており、それに続いて今回のディーゼルのマイナーチェンジを行なっている。
エクステリアはダイナミックで力強く存在感を強調し、インテリアはブラックを基調とした落ち着いた雰囲気にするなどデザインを一新。ボディカラーは、「ピュアホワイトパール」、「ミッドナイトブラック」、「ステルスグレー」の3つの新色を追加している。
また、歩行者の検知もできる「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」や、「インテリジェント アラウンドビューモニター」、「踏み間違い衝突防止アシスト」などの先進安全技術を新たに装備することで、安全性能を大幅に向上させ、ディーゼル車も全車「セーフティ・サポートカーS<ワイド>(サポカーS<ワイド>)」の対象となっている。
この他に、運転の疲労を軽減する「スパイナルサポート機能付きシート」を全車標準装備としている。パワートレーンは、新ディーゼルエンジンと7速ATトランスミッションを採用し、静粛性とスムースな加速を両立。なお、多くの要望に応え、専用内外装の仕様を施した最上級グレード「GRAND プレミアムGX」を新設定している。
今回刷新したディーゼルエンジンは、高い環境性能と力強い走りを両立。排気ガス処理に尿素SCRシステムを採用することで、平成30年排出ガス規制に適応した排気性能とCO2低減を両立させている。トルクはクラストップのレベルをさらにアップし、最大トルクは356Nmから370Nmヘと高め、加速性も向上している。
また多段化した7速ATトランスミッションの採用により、燃費性能は、12.4km/Lから13.9km/L(JC08モード)と12%向上。
なお、今回のマイナーチェンジを機に、ガソリン、ディーゼルのマニュアルトランスミッション、ディーゼル車のワイドボディを廃止している。
価格
オーテック特別仕様車
今回のマイナーチェンジに合わせ、オーテックジャパンは「キャラバン」をベースとした特別仕様車「プロスタイル」、車中泊仕様車、ライフケアビークル(LV)「チェアキャブ」、「ワークユースビークル」シリーズのディーゼル車をマイナーチェンジし、4月下旬から発売する。
今回のマイナーチェンジでは、ベース車と同様に「プロスタイル」、車中泊仕様車、「チェアキャブ」、「ワークユースビークル」シリーズも、デザインを一新。
さらに歩行者の検知も可能な「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」や、「インテリジェント アラウンドビューモニター」、「踏み間違い衝突防止アシスト」などの先進安全技術を新たに装備することで、安全性能を大幅に向上したほか、運転の疲労を軽減する「スパイナルサポート機能付きシート」を全車に標準装備している。またパワートレーンは、新ディーゼルエンジンと7速ATを採用し、静粛性とスムーズな加速を両立。
昨年10月にマイナーチェンジしたガソリン車と同様に、車中泊仕様車は従来の「プレミアムGX」に加え、新設定の専用内外装の仕様を施した最上級グレード「GRANDプレミアムGX」も追加した。 それぞれのグレードで、シートとベッドシステムの表皮を統一し、インテリアをトータルコーディネートしています。また、「チェアキャブ」では、車いす固定装置を一新し、操作性の向上を図っている。
キャラバン「プロスタイル」:こだわりのエクステリアとアクティブなインテリアを備えたワンランク上のプロ仕様モデルだ。エクステリアは、専用装備の15インチアルミホイールをはじめ、存在感を高めるルーフスポイラー(オプション)などを採用し、スタイリッシュに仕上げている。インテリアは、手入れがしやすく滑らかで質感の高い専用防水シートを、キャラバンで唯一採用している。そのため雨の日の作業やレジャーなどのアクティブな用途でも汚れを気にせず使用することができる。
キャラバン「車中泊仕様」:「マルチベッド」は、荷室スペースに左右跳ね上げ式のベッドシステムとフロアパネルを装備し、車内での快適な休憩や宿泊のための機能と積載性を兼ね備えたモデルだ。ベッドは荷室全面にわたって展開できるほか、左右に独立させた状態での使用可能。また、ベッドをベンチとして、オプションのテーブルと組み合わせて使用することもでき、アウトドアスポーツや大きな機材を使用する趣味での活用や、テレワークの仕事部屋としてなど、使用シーンに合わせてさまざまなアレンジが可能となっている。
キャラバン「トランスポーター」:「トランスポーター」は、フロアの強度と耐久性を向上させ、アウトドアスポーツなどの大きく重量のある道具の運搬に適したモデルだ。フロアは撥水性にも優れ、掃除などの手入れのしやすい仕様となっている。また、オプションのベッドシステムを選択すれば、快適な車中泊も可能だ。
キャラバン「チェアキャブ」:「チェアキャブ」は、簡単なリモコン操作で昇降する全自動リフターを装備し、車両後部から車いすやストレッチャーのまま車内に乗り込めるモデルで、主に福祉施設・病院の送迎用、福祉・介護タクシーのニーズに応える車両だ。広い室内スペースと高いスライドドア開口を活かし、充分な介護スペースと多彩なシートアレンジを実現した3つの仕様をラインアップ。
今回のマイナーチェンジでは、車いす固定装置を一新し、操作性の向上を図っている。車いすのフレームに掛けるフックを軽量化するとともに、ワンアクションでフックの分離を可能とし、さらに従来のベルトタイプからワイヤー式に変更して固定時間を短縮するなど、さまざまな形状の車いすを素早く容易に固定することが可能となっている。
なお仕様は、車いす2名仕様(10人乗り)、車いす1+1名仕様、車いす4名仕様がラインアップされている。
キャラバン「その他」特装車:「ワークユースビークル」シリーズの特装車は、DX 2分割上級セカンドシート仕様、中温冷凍バン/クールバン仕様、保冷バン仕様、リフター付バン仕様もラインアップ。