日産は2021年6月15日、ノートをベースにした新たなプレミアム・コンパクトカー「ノート・オーラ」を発表しました。発売は秋の予定です。
新型「オーラ」は、現行のノートのボディ幅を1695mmから1735mmに拡大し、エクステリア、インテリアの仕上げ、トリムをアップグレードし、上質感を強調したモデルです。ボディ幅は、前後のフェンダーとリヤドアのボリューをアップさせることで拡幅しています。
デザイン・コンセプトは、今後登場する電気自動車「アリア」と共通する「タイムレス・ジャパニーズ・フューチャリズム」をベースにしており、「アリア」に近い造形、質感を目指したクルマです。
そのため、つくり込んだきめ細かさ、上質な素材の肌触り、空間の心地よさなど感性品質をアピールしており、よりパワーアップしたe-POWERによる「少し先の未来」を感じさせるという位置付けになっています。
グレードは「G」、「Gレザーエディション」、4WDの「G FOUR」、「G FOURレザーエディション」というシンプルな展開です。
シリーズ式・ハイブリッドのe-POWERは、搭載エンジンをベースのノートと共通としながら、モーターの出力は116ps(85kW)から136ps(100kW)に向上。最大トルクも280Nmから300Nmへとアップさせた第2世代のe-POWERとなっており、Bセグメントでありながら300Nmの最大トルクという、ひとクラス上の動力性能を備えていることもアピールポイントです。
e-POWERシステムは、タイヤ回転数の変動から路面状態を推定し、ロードノイズが大きくなり、エンジン音が分かりにくい路面状況を走行しているときに、重点的に発電を行なうという最新の制御を採用しています。
また、4WDの「G FOUR」はリヤにもモーターを搭載し、最高出力68ps(50kW)、最大トルク100Nmを発生。この4WDシステムは、全車速域で4輪すべてを強力なモーターの駆動を高精度に制御する次世代電動4輪駆動システム「e-POWER 4WD」で、あらゆる路面で新次元の運動性能を実現しています。
エクステリアデザインは、専用のフロントグリル、伸びやかな曲線を描くルーフライン、ボリューム感を強調したリヤフェンダーなどワイドボディ効果で存在感を高めています。また横一文字に点灯するLEDリヤコンビネーションランプは、先進性を演出。
ボディカラーは、「ガーネットレッド/スーパーブラック」、「ミッドナイトブラック/サンライズカッパー」を含む2トーン5色、モノトーン9色の全14色をラインアップ。
インテリアは、シート素材にヘリンボン柄の目付けにも気を配ったツイード調織物と合皮のコンビシート、そしてキルティングラインの向きで身体の滑りを防ぐことにも配慮した、上質な本革シートの2種を設定しています。
シート形状は人間工学に基づき、疲労が軽減するように設計された「ゼログラビティシート」を全席に適用。
インスツルメントパネルの下面とシフト周りには、表面に微細な凹凸加工を施した高級感のある木目調フィニッシャーを採用し、ドアトリムやフロントセンターアームレスト、インストルメントパネルには、ツイード調織物を採用するなど、質感を高めています。
運転席のメーターパネルはフルカラー液晶の12.3インチサイズのアドバンスドドライブアシストディスプレイを採用。またナビのディスプレイは9インチサイズの「NissanConnectナビゲーションシステム」とし、先進性を訴求しています。
ルーフやドアの遮音に加え、フロント左右ドアガラスにも遮音ガラスを装備し、高い静粛性を実現しています。
その他にプレミアムオーディオを設定。ボーズと共同開発した国内初採用の「ボーズ・パーソナルプラスサウンドシステム」は、運転席、助手席のヘッドレストにスピーカーを配置し、アドバンスド・シグナルプロセッシング・テクノロジーにより、広がりのあるプレミアムなオーディオを実現。
先進安全システムは、5個のカメラ、3個のミリ波レーダー、8個のソナーにより周囲を検知する最先端の全方位運転支援技術を標準装備。運転支援技術「プロパイロット(ナビリンク機能付)」はメーカーオプションの「NissanConnectナビゲーションシステム」との連動機能で地図情報を取り込むことで、前方のコーナーの大きさなどを事前に把握することができ、スムーズに曲がれるように車速をコントロールするなど、自然な感覚の運転支援を行なうことができます。
なお、「NissanConnectナビゲーションシステム」では9インチのWXGA高解像度モニターを装備し、スマートフォンのワイヤレス充電器や、Apple CarPlayのワイヤレス接続が可能となっています。
価格
オーテック・助手席回転シート・モデル
なおオーテックジャパンは、この「ノート オーラ」をベースに「助手席回転シート」を設定し、秋に発売する予定です。
「助手席回転シート」は、簡単な手動操作で助手席を車外に向けて回転できるモデルで、スカートや和服を着ていても足を揃えてスマートに乗り降りすることが可能。助手席回転シートにはベース車と同様の、人間工学に基づき疲労が軽減するように設計されたゼログラビティシートを採用しています。