日産 海外市場向けの新型ピックアップトラック「ナバラ」を発表

日産は2020年11月5日、海外市場向けのミドルサイズのピックアップトラック「ナバラ」の5代目となるニューモデルが発表されました。

ナバラ PRO-4X

「ナバラ」は日本には導入されないため、なじみのない車名ですが、その源流はダットサン トラックで、1986年以降は海外名が「ナバラ」で、4代目はルノー アラスカン、メルセデス・ベンツ Xクラスのベースモデルにもなっています。

現在、アメリカ、メキシコ、南米では「フロンティア」の車名で、オセアニア、中国を含むアジア地域では「ナバラ」の名称が使用されています。競合モデルはトヨタ ハイラックス、三菱 トライトン、フォルクスワーゲン アマロックなどのピックアップトラックです。

新型「ナバラ」は、仕事や旅のパートナーとして高い信頼性を持つモデルであることをより強くアピールし、安全運転支援システムの「ニッサン インテリジェント モビリティ」、コネクティビティを搭載した革新的なピックアップトラックになっています。

日産のアシュワニ・グプタCOOは「オンロードやオフロードの場面でのダイナミックな走行性能を向上させるだけでなく、安全性と快適性を確保するために、様々な先進技術を搭載しました。それにより、タフネス、テクノロジー、安心感を現代のお客さまの期待に沿った形でお届けします。お客さまには、運転する喜びや自信、実用性に加えて所有する誇りを感じて頂けると思います」と、話しています。

注目の安全運転システムは、前方の車両や歩行者との衝突回避をサポートするインテリジェント エマージェンシーブレーキに加え、2台前を走る車両を検知し、前方に潜む危険に対して注意を促すインテリジェントFCWを搭載。さらに4つのカメラを使用するインテリジェント アラウンドビューモニター、4WDモードに切り替えた時に周囲の障害物を表示するオフロードモニターも装備。

新型「ナバラ」はよりタフであることも訴求し、リヤアクスルの強化や荷台スペースを拡大し、積載重量を向上。リヤバンパーにステップを新設し、荷台への乗降性を向上させています。さらに新開発のステアリングラックを採用することで、低速域を含む様々な速度域での操縦性を向上。

車体のフレームとボディの接合部を変更して剛性を高め、またサスペンションの改良により車室内の振動を大幅に低減させ、静粛性も高め、快適な乗り心地としています。

新型「ナバラ」は、従来のラインアップに加え、新たにスタイルパッケージ「PRO-4X」を設定しています。日常からの脱却を求める人をターゲットにした「PRO-4X」は、黒く塗装したエンブレム、オレンジをアクセントとしたフロントバンパー、ブラックグリル、ドアハンドル、ルーフラック、ランニングボードに、17インチブラックホイールとオールテレーンタイヤを搭載し、見るからにアクティブなエクステリア デザインとなっています。

なお、この新型「ナバラ」は12月から生産国のタイで発売され、その後中国、メキシコ工場、アルゼンチン工場でも生産が開始される予定です。

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