日産自動車は2025年10月29日、開発中の4代目となる新型「エルグランド」のスタイリングを初公開した。

4代目となる新型は「LIMITLESS GRAND TOURER(リミットレス・グランドツアラー)」をコンセプトとし、第3世代の「e-POWER」、電動4輪制御技術「e-4ORCE」、スカイライン「400R」に採用されていた「IDS(インテリジェント・ダイナミックサスペンション)」など最新システムを投入したプレミアム大型ミニバンのカテゴリーでの復活を狙うモデルである。
ボディサイズは全長4995mm、全幅1895mm、全高1975mmとし、現行モデルよりわずかにサイズアップしている。

注目の第3世代のe-POWERは、新たに専用開発され、日本車で最高熱効率トップとなる発電専用の「ZR15DDTe」エンジンを搭載し、高速走行で燃費を大幅に向上させている。

電動パワートレインは、モーター、発電機、インバーター、減速機、増速機を一体化した「5-in-1 e-POWER パワートレインユニット」を新採用し、コンパクト化、軽量化、高剛性化を実現。静粛性と燃費性を大幅にアップ。
また車両の運動制御は、モーターとブレーキを統合制御するe-4ORCEにより、車体の前後、左右の動揺を抑制するようになっており、走行シーンに応じて減衰力を自動調整する電子制御サスペンションIDSがさらに車体姿勢を安定させるように制御され、あらゆる路面でフラットで快適な乗り心地を実現しているという。

運転支援システムでは、高速道路での運転を支援する先進運転支援システム「プロパイロット 2.0」も搭載しており、またプロパイロットには、新たに50km/h以下のスピードでのハンズオフ走行(グレード別装備)に対応。ウインカー操作により車線変更支援を行なう機能も追加されている。

エクステリアは、モダンさと日本の伝統工芸「組子」を現代的に解釈したパターンをディテールに配置することで、日本らしさと先進性の両立を目指している。

インテリはプライベートラウンジを目指し、質感の高い表皮や木目調パネルを配置した上質感のある空間に仕上げている。運転席まわりではメーターとセンターディスプレイに、初の14.3インチの大型ディスプレイを装備。また、木目調パネル一体の静電式スイッチを採用するなど、操作感と先進性を併せ持った仕上がりとしている。













