日産自動車は2017年11月29日、新型「QX50」を発表した。「QX50」は世界初の技術を搭載し、新開発プラットフォームによって優れたデザインと広々としたキャビンスペースを実現した中型プレミアムSUV。日産は同車をロサンゼルス・オートショー(一般公開日:12月1日~10日)に出展する。
「QX50」は、「QXスポーツインスピレーション」や「QX50コンセプト」のデザインを忠実に再現し、空力性能に優れたエクステリアにより、インフィニティ独自の「優雅でありながらもパワフル」なデザインをSUVで表現している。新開発プラットフォームを採用した「QX50」は、前輪駆動をベースとしていて、キャビンスペースと荷室の理想的な割合を実現している。 そのキャビンスペースの広さはセグメントトップクラスとなっている。
エンジンは世界初となる量産型の可変圧縮比エンジンである「VCターボ」を搭載。これはピストンの上死点位置をシームレスに変化させることができるマルチリンクシステムを活用したもので、最適な圧縮比に素早く変化することで、2.0Lターボチャージャー付きガソリンエンジンのパワーと、4気筒ディーゼルエンジンの特徴である力強いトルクと高い効率性を併せ持っている。最高出力は200kW(268hp)、最大トルクは380Nm(280Lbft)を発生していて、燃費はV6ガソリンエンジンを搭載していた前モデルとの比較で2WD車は35%、4WD車は30%向上している。
安全装備では、高速道路の単一車線において、アクセル、ブレーキ、ステアリング操作を自動で制御する自動運転技術「プロパイロット」が搭載されている。
主要諸元
<車両諸元 (インチ / mm)>
全長 184.8 / 4,693
全幅 74.9 / 1,903
全高 66.1 / 1,679
ホイールベース 110.2 / 2,800
乗車定員 5 名
駆動方式 2WD / 4WD
<エンジン>
2.0 リッター VC ターボ ガソリンエンジン
種類・シリンダー数 ターボチャージャー付 可変圧縮比4 気筒
総排気量 (cc) 1997 (8:1 CR)〜1970 (14:1)
シリンダー 内径x行程 84.0 x 90.1 mm (8:1 CR)〜84.0 x 88.9 mm (14:1 CR)
圧縮比 8:1〜14:1 (可変)
最高出力 268 hp (200 kW) / 5,600 rpm
最大トルク 280 lb ft (380 Nm) / 4400-4800rpm
バルブ数 16
燃料供給装置 筒内直接噴射+ポート噴射
<トランスミッション>
マニュアルシフトモード付 エクストロニックトランスミッション
<燃費>
2WD 27 マイル/ガロン
4WD 26 マイル/ガロン