日産自動車は2017年11月8日、2017年度上期の決算を発表した。
2017年度上期の連結売上高は5兆6525億円、連結営業利益は2818億円。日本の完成検査に係る問題と米国での集団訴訟の特別な費用を除くと、連結営業利益は3226億円となり、年度当初の想定に添った結果となっている。また2017年度第2四半期の連結営業利益は、特別な費用を除いて前年度と比較すると、9.2%増の1693億円となった。「セレナ」、「ノート e-POWER」、「エクストレイル」、および「シルフィ」などの好調な販売によって、日本と中国を中心とする市場における台数が拡大し、収益に寄与している。
2017年度上期のグローバル販売状況は、前年比4.6%増の273万台。日本の販売台数は、登録車と軽自動車共に販売が伸び、前年比34.1%増の28 万3000 台となり、市場占有率は11.4% となった。また会計年度が暦年ベースの中国では、日産の販売台数は前年比6.7%増の65 万1000 台となり、市場占有率は5.2%となっている。ロシアを含む欧州では、前年比3.6%増の37 万5000 台を販売し、市場占有率は3.8%。米国では全体需要が前年から2.1%減少する中、日産の販売台数は前年比0.4%減の77 万9000 台となっている。
2017年度通期の見通しだが、日本での完成検査問題に係る影響やコスト効率化の進捗を考慮して、2営業利益の見通しを400 億円減の6450 億円へ下方修正している。ただ、当初の想定に対し営業外収益の改善及び実効税率の低下などが見込まれるため、当期純利益の見通しは変更なし。売上高も当初の見通しより変更はない、とのことだ。