日産 NASAと自動運転システムの共同研究・開発を開始

NASAのエイムズ研究センター
NASAのエイムズ研究センター

2015年1月13日、日産は1月9日に同社の北米の研究拠点が、アメリカ航空宇宙局(NASA)と、自動運転システムの発展、同技術の商業的応用を目指し、共同で研究・開発を行なう5年間のパートナーシップ契約を締結したと発表した。

日産総合研究所シリコンバレーオフィスと、カリフォルニア州モフェットフィールドにあるNASAエイムズ研究センターは、自動運転システムやヒューマン・マシン・インターフェース、ネットワーク対応アプリケーション、ソフトウェアの分析・実証、道路交通環境、宇宙で使用される高度なハードウェア、ソフトウェアを含むすべての技術開発に取り組む。

両研究所は、自動運転技術の搭載車両が実際に資材や人間の輸送を遠隔操作で行なうことができるかを検証するため、自動運転技術を搭載したゼロエミッション車両を用いてエイムズ研究センター敷地内で実験を行なう予定だという。

今回の実験では、NASA指令センターで行なっている惑星探査車の遠隔操作と同様の技術を適用している。自動運転車の最初のプロトタイプ車両を用いた検証実験は、2015年内に実施予定だという。

日産 NASA 自動運転技術 共同開発
NASAエイムズ研究センターのダイレクターのピート・ウォーデン氏とカルロス・ ゴーンCEO

カルロス・ゴーンCEOは「一方は宇宙に、もう一方は地球に向けた、NASAと日産の取り組みは、共通の課題によって結ばれています。今回のパートナーシップは、日産が2016年に市場投入を開始し、2020年に向けて段階的に実用化を目指す、安全・安心で信頼できる自動運転技術の開発を加速させることでしょう」と語っている。

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